うつ病の男女比、なぜ女性に多い?(1/3)

近年増えているうつ病あるいは抑うつ状態の人は、厚生労働省の患者調査でも明らかになっている通り、特に女性に多いことが知られている。うつ病が女性に多いのはなぜか?女性特有の心身の変化と社会的要因が関係している。

うつ病の男女比

うつ病とは

うつ病とは、憂うつ・気分が落ち込む・やる気の低下などの症状が重症化した精神状態のこと(参考:厚生労働省「こころの耳」「みんなのメンタルヘルス」)

  • 憂うつであったり気分が落ち込んでいる症状=抑うつ気分
  • 抑うつ気分が強い状態=抑うつ状態
  • 抑うつ状態が重症になる=うつ病

うつ病は症状の現れ方によって2つに分類される。

  • うつ状態だけが起こる場合=単極性うつ病
  • うつ状態と躁状態の両方が起こる場合=双極性うつ病(躁うつ病)

うつ病の主な症状

うつ病の主な症状は「憂うつ感」で、具体的には次のような状態になる。次に挙げた症状は診断の目安にもなっており、2週間以上続くとうつ病の疑いが強くなる。

  • 抑うつ気分(憂うつ、気分が重い)
  • 何をしても楽しくない、何にも興味がわかない
  • 疲れているのに眠れない、一日中ねむい、いつもよりかなり早く目覚める
  • イライラして、何かにせき立てられているようで落ち着かない
  • 悪いことをしたように感じて自分を責める、自分には価値がないと感じる
  • 思考力が落ちる
  • 死にたくなる
    (引用:厚生労働省「みんなのメンタルヘルス」)

抑うつ状態の前には、身体的変化が現れることもある。次のような変化を感じた時は注意が必要。

  • 食欲がない
  • 体がだるい
  • 疲れやすい
  • 性欲がない
  • 頭痛や肩こり
  • 動悸
  • 胃の不快感
  • 便秘がち
  • めまい
  • 口が渇く
    (引用:厚生労働省「みんなのメンタルヘルス」)

世界のうつ病患者は3億人、年間80万人が自殺

WHOによるとうつ病患者数は3億人を上回り、うつ病による自殺者数は年間80万人に上る。特に対策が必要とされているのは、青年期、妊娠・出産期の女性、高齢者の3つのグループ。世界的なうつ病患者数の増加を背景に、2017年の世界保健デーは「うつ病」がテーマとなった。以下はWHO公開の動画。なお、日本のうつ病の生涯有病率(これまでにうつ病を経験した人の割合)は欧米と比較すると低く、3〜7%。

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