新型コロナで向上 女性の〇〇リテラシー

女性は男性と比べるとデジタル利用率が低いことは多くの調査データが示している通りだが、新型コロナウイルスの感染拡大により、女性のデジタルリテラシーが急速に高まっている。

シニア女性、デジタルツールを使い始める

当社ウーマンズが3月19日~25日に実施した調査「新型コロナが女性にもたらした “消えた需要” と “生まれた需要”」では、これまでスマホゲームを一切使ったことがない70代女性がスマホゲームにはまったり、60代女性がヘルスケアアプリを使って日々の健康管理をはじめたりといった行動変容が起きていることがわかった。

働く女性、オンライン会議の利便性の高さを実感

リモートワークが一気に広がったことから、「オンラインツールは使いやすくて便利」と実感している働く女性も増えている。ネット上には「こういう機会がなければ使おうとすら思わなかったが、使ってみたら意外と簡単で便利だった」「オンライン商談は敬遠していたが、訪問営業する必要がないので時間の大幅短縮!」「コロナがおさまっても今後はオンライン会議派になると思う」「息子(赤ちゃん)の寝顔を見ながらオンライン会議に参加。便利な時代になった」といった声が見られる。

そもそも、リモートワークやweb会議、ウェビナー(web上で開催するセミナー)はこうなる前から存在はしていたが、ビジネスの現場では「直接会うべき」「直接顔を合わせなければ仕事にならない」という暗黙の了解が蔓延していたこともあり、なかなか浸透してこなかった。だが、浸透してこなかった理由はそれだけではない。「オンライン会議に適したツールを探すのが大変、難しそう、理解するのが面倒くさそう」といった心理的ハードルの高さも「便利なんだろうな」と思いつつも敬遠され続けてきた理由だ。

新型コロナ対策として、いち早く本格的なリモートワークを導入したYahoo!やGMOインターネットグループなどの大手企業からは「むしろ生産性が上がった」との声もあがっており、さらには「都心にオフィスを構えて、高額な賃料を毎月払っている意味はあるのか?」というオフィス不要論も出てきている。新型コロナが終息しても、もはや”リモートワーク推し”が消えてることはないだろう。

オンライン診療アプリ、広まる

オンライン診療アプリに関しても生活者の関心が高まっているようだ。当サイトの記事「オンライン診療アプリ5選 特徴・機能を比較」は新型コロナ前と現在を比較するとアクセス数が約20倍に増加している。以下は当該記事のアクセス数の推移。

 

他にも新型コロナにより、オンライン授業、動画配信サービス、オンライン飲み会、フィットネス動画など、ITツールが多方面で活躍している。中には「オンライン結婚式」を検討する女性の声も。

広がるデジタルツール活用

直接対面しなくても、様々な人とコミュニケーションをとったりサービスを受けられるため、デジタルツールの利便性の高さに改めて気が付いた人は多い。Twitterを観察していると、新型コロナの情報収集のためにTwitterを始めた人や、新型コロナに感染したことをリアルタイムで多くの人に伝えることを目的にTwitterを開設した人もいた。強制的にITツールを使わざるを得ない状況になったことで「デジタル苦手意識」のフックが外れ、デジタルリテラシーが多くの女性の間で高まっている。

 

 

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