医療ベンチャーの動向・企業例一覧・主要イベント(2/3)

日本を代表する医療ベンチャー企業

メドレー

現役医師が代表取締役を務める株式会社メドレー(東京・港)は、医療現場の課題解決を図る医療ベンチャー。2009年設立。オンライン診療システム「CLINICS」、医療・介護向け求人サイト「ジョブメドレー」、オンライン医療事典「MEDLEY」、介護施設の検索サイト「介護のほんね」、クラウド型電子カルテ「CLINICSカルテ」などのサービスを提供している。

グッドデザイン賞、日経デジタルヘルス「ベンチャーが選ぶベンチャーランキング」、Forbes JAPAN「日本の起業家ランキング2020」など各アワードでの受賞も多く、名高い企業。

メディカルノート

ITを活用して医師と患者をつなぐ各種サービスを提供するのは、株式会社メディカルノート(東京・港)。共同創業者の代表は医師で医学博士。同社が提供する医療情報サイト「Medical Note」は、月間で2000万人が利用する。他、オンライン医療相談ができるサービス「Medical Note 医療相談」なども提供している。

バイオス

バイオス株式会社(東京・台東)は、2015年設立の腎臓再生医療の研究開発を行う医療ベンチャー。再生医療技術を用いた腎臓再生で「人工透析がない社会」の実現を目指す。2019年には、大日本住友製薬とともに、iPS細胞を用いた腎臓再生医療の2020年代での実現を目標に掲げ、共同研究・開発を開始したことを発表した。

NAM

2017年設立の株式会社NAM(東京・中央)は医療向けソフトウェアとハードウェアの開発を行う。ゲノム検査とその結果に基づく疾患予測による予防医療を推進し、医療AIを用いたフォローで個別最適化した医療を支援する。また、9,000項目の病気を予測する一般向けのゲノム解析サービスも提供。その他、医療用チャットボットや会話スピーカー搭載型チャットボット、ロボットによる業務自動化(RPA)なども手掛けている。

Splink

株式会社Splink(東京・千代田)は、機械学習を用いた健康脳事業の研究開発に取り組んでいる。2017年設立。東北大学と協業し、東北大学が有する大量の脳データをAIに読み込ませ、機械学習を用いた脳画像解析のプラットフォームを構築。認知症の早期発見につなげている。

MICIN

株式会社MICIN(東京・千代田)は、オンライン診療アプリ「クロン」で知られる企業。2015年設立。医療データをAIなどで解析・活用するデータソリューション事業を展開し、東京女子医大とは脳梗塞につながる因子を特定する研究、国立がん研究センター東病院とは大腸がんの内視鏡手術の動画のAI解析、名古屋大学とは産後うつの早期発見と支援策を開発するための研究などに取り組んでいる。

医療ベンチャーのカオスマップ

医療ベンチャーの業界全体を俯瞰するなら、テーマ別に企業をマッピングした「カオスマップ」が役立つ。医療領域で今、どのようなテーマが生まれ、どのようなベンチャー企業があるのか確認できる。医療・ヘルスケアの複数のカオスマップをまとめている記事があるのでご紹介。

日本の各医療ベンチャーの取り組みを紹介(医療4.0)

現役の眼科医であり、ヘルスケア領域における新規事業の専門家としても活動する加藤浩晃氏によると、2030年の医療現場は、第4次産業革命で登場するIoTやAIなどの技術革新により、大きく変わると予測。

テクノロジーが医療現場に導入されると「医療4.0」が到来し、多角化や個別化、主体化などが進展するという。著書『医療4.0~第4次産業革命時代の医療~』では、医療現場の課題からテクノロジーを用いた解決に取り組む医師30人とのインタビューの内容を紹介。

医療4.0 (第4次産業革命時代の医療)

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