医療分野の革新的な研究開発を表彰、協和キリン・富士フイルムなど13件が受賞 日本医療研究開発大賞

医療分野の研究開発の推進に貢献した事例を称える、内閣府主催の「日本医療研究開発大賞」。先月17日、受賞者が決定し表彰式が開催された。日本医療研究開発大賞は、「健康・医療戦略」と「医療分野研究開発推進計画」の下、大学・公的研究機関・企業などにおける医療分野の研究開発や、その成果の実用化を対象に選定するアワードで、今年で7回目。72件の応募のうち、革新的な成果・取り組みと評価された13件が受賞した。

  • 内閣総理大臣賞
    ケモカインの発見に基づくT細胞リンパ腫治療薬の開発(協和キリン株式会社/東京理科大学・松島綱治教授/近畿大学・義江修教授)
  • 健康・医療戦略担当大臣賞
    膵がん診断のための血液バイオマーカーの発見と体外診断用医薬品承認、保険収載、臨床実装(日本医科大学・本田一文教授)
  • 文部科学大臣賞
    AAVベクターによる難治性疾患の遺伝子治療開発(株式会社遺伝子治療研究所・村松慎一取締役CRO)
  • 厚生労働大臣賞
    ALK選択的阻害活性を有するがん治療薬アレクチニブ塩酸塩の創製(中外製薬株式会社)
  • 経済産業大臣賞
    液体ヘリウムを全く使用しないMRI装置開発(富士フイルム株式会社)
  • スタートアップ賞
    世界初のiPS細胞を用いた再生心筋細胞移植による重症心不全治療の世界展開、及び基盤技術を活用した他疾患への展開(Heartseed 株式会社)
  • スタートアップ奨励賞
    ・咽頭画像データベース構築と感染症診断支援AI 医療機器「nodoca」の開発(アイリス株式会社)
    ・iBTA再生医療による足切断の撲滅(バイオチューブ株式会社)
  • AMED理事長賞
    ・幹細胞とオルガノイド技術を用いたヒト胚着床の試験管内再構築(東北大学・柴田峻助教)
    ・腫瘍浸潤リンパ球における新しいミトコンドリア異常の発見(岡山大学病院・冨樫庸介教授)
    ・バクテリオファージ由来の溶菌酵素による新規治療法の開発(大阪公立大学・藤本康介准教授)
    ・脳境界マクロファージの同定と機能解明(九州大学・増田隆博教授)
    ・ナノワイヤによる細胞外小胞の包括的解析とリキッドバイオプシーへの展開(東京科学大学・安井隆雄教授)

 

 

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