機能性化粧品の市場規模2.6兆円へ拡大、機能性を重視した商品選択が活発化
富士経済は今月、国内の2025年の機能性化粧品の市場規模を、2023年比7.4%増の2兆6230億円との予測を発表した。
2023年は、SNSなどで化粧品の成分や処方に関する情報の普及が進み、化粧品全般において価格よりも機能性を重視した商品選択を行う消費者が増えたほか、スキンケアやベースメイク、日焼け止めを中心にインバウンド需要の回復がみられたことで市場は拡大した。
2024年も引き続き、機能性を重視する消費者の商品選択が進むとともに、コロナ5類移行に伴う外出機会増加などの影響から、顔だけでなく体や髪など全身の美を追求する美容高感度層が増加。ケアに使用するアイテム数の増加や、物価高でも効果が期待できる化粧品への投資を惜しまない消費者が増えたことで、市場は前年比4%増の拡大が見込まれる。
また、美容医療への関心の高まりから美容医療施術で用いられるグルタチオンやアゼライン酸を配合したスキンケア商品の発売や、より高いスキンケア効果や仕上がりの持続性を訴求したベースメイク商品の伸びも市場拡大に寄与した。調査対象とした機能訴求は、以下。
<スキンケア>
・モイスチャー
・ホワイトニング
・アンチエイジング
・敏感肌
・アクネ対応
<ベースメイク>
・モイスチャー
・ホワイトニング・UV
・アンチエイジング
・皮脂過剰抑制
・敏感肌
・アクネ対応
<ボディケア>
・モイスチャー
・UV(ホワイトニング)
・スリミング/マッサージ効果
・敏感肌
・フレグランス
<ヘアケア>
・モイスチャー&マイルド
・ダメージケア
・頭皮ケア
・アンチエイジング
・フレグランス
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