イオンリテール、災害の自分ゴト化に向けた「いざ活」を開始 見落としがちな美容・健康アイテムの商品を提案
イオンリテールは今月7日、従来の概念にとらわれない防災を提唱する「いざ活」を開始した。災害発生時などの”いざ”という時に、誰もが適切な行動を取れることを目指すもので、備えとして見落としがちなスキンケアやメイクアイテム、アレルギー配慮食品、離乳食、ペット用品の他、災害以外でも身近なリスクとなる断水に備えた商品や防災ギフトなど、多様な商品を特設サイトやSNSを通じて提案する。

【出典】イオン(アンバサダーは、地域防災の啓発に取り組んでいるプロレスラーの蝶野正洋氏)
災害時は女性に必要な物資が不足しがちであることから、”女性向け”をテーマにした複数の商品も紹介。1つでスキンケアが完了するオールインワンジェル、水がなくてもメイクオフできるメイク落としシート、リップとしてもハンドクリームとしても使えるワセリン、避難所でも最低限のケアやメイクができるよう日焼け止めやアイブロウ、下着を替えられない時や生理時でも快適に過ごせるようデリケートゾーンのウェットシートなど、災害時に重宝できるアイテムを取り揃えた。
近年頻発する大規模地震などの災害で防災意識は高まっているものの、実際に行動に移せていない人は依然として多い。”いざ活”は防災意識が二極化している現状を踏まえたもので、防災に関わる商品提案や啓発活動に継続的に取り組んでいきたいとしている。
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