健康行動はどう起こす? 行動科学・行動経済学・ヘルスコミュニケーションに基づいた解説と事例集

ヘルスケア事業者にとって、ターゲット層の健康行動促進は常に悩みの種。行動変容ステージモデルに沿ったマーケティング施策を実行してもうまくいかない時は、一度立ち止まって、行動変容促進に関する学びを深めてみよう。おすすめは、行動変容の代表的な理論の解説とともに、理論に基づいた健康施策を実施した自治体の事例集。健康づくりを支援する自治体や企業の担当者向けに厚労省が制作・公開している教材ツールで、情報サイト『e健康づくりネット』内で閲覧できる。自社のマーケティング設計に活かしてみては?

おすすめ教材1:行動変容施策を組み立てるための理論解説書

健康行動促進を科学的に捉える「行動科学」「行動経済学」「ヘルスコミュニケーション」の中でも、代表的な理論と活用方法をコンパクトに掲載。医療の世界ではエビデンスに基づいた治療や概念が広く普及している一方で、健康分野においては、健康を構成する要素が多岐にわたるという複雑性や、学術的知見の性質上エビデンスが英語でまとめられることが多いという背景から、日本では普及が進んでいない。このような状況を踏まえ、健康分野におけるエビデンスの考え方や活用方法をベースに、結果を出す行動変容の起こし方、健康インサイトを探る方法、行動変容施策を組み立てる際の手順と注意点などを解説。

おすすめ教材2:住民の行動変容を促した自治体の事例集

住民の行動変容を促した施策事例を掲載。実施背景、目的、ターゲット、施策の結果と評価、行動変容促進のポイントなどを詳細に紹介している。例えば、「単純接触効果」を活用して住民の食生活改善を図った山口県萩市、パイロットテストのもと「ピアプレッシャー」による行動変容促進で住民の体重適正化に成功した愛知県蒲郡市など、掲載事例は全7自治体。

 

フェムテックレポート ビジネスモデル、需要性、課題

 

 

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