資生堂、宇宙環境でも使える「水に頼らないスキンケア」を国際宇宙ステーションに搭載
宇宙環境で使用する化粧品の展開を目指し、資生堂は今年3月、宇宙環境用スキンケアを国際宇宙ステーション(ISS)に搭載した。同社の「Second Skin」技術を応用して開発した美容液で、肌表面に気体透過性を持つ薄い人工皮膚膜を形成することで、肌から蒸散する水分を膜の内側に留め、肌本来の水分で潤いを保つ。洗浄効果もあり、幕を剥がす際に皮脂や古い角層を除去する。
限られた水資源の中でも効果的なスキンケアを可能にすることを目指して研究を進めてきた。JAXAの大西卓哉宇宙飛行士は「宇宙では水は貴重な資源。肌自身の持つ水分で保湿ができるスキンケアは、乾燥しがちな宇宙船内の環境に適している」と評価している。
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