理美容サロンの市場規模は4年連続の拡大で2.1兆円へ、施術料金の改定が業績を押し上げ
矢野経済研究所は先月末、2024年度の国内理美容サロン市場が、事業者売上高ベースで前年度比1.5%増の2兆1,240億円となり、4年連続で拡大したと発表した。
コロナ禍からの本格的な回復に加え、多くの理美容サロンで実施された施術料金の改定が、業績を押し上げた。顧客の来店頻度への大きな影響は見られず、価格改定は概ね受け入れられたとみられる。近年店舗数の拡大が続いていた、おしゃれ染めや白髪染めを行うカラー専門店は、出店スピードが鈍化。エリアによっては拡大余地が残されているが、人材確保が課題となっている。
2025年度の理美容サロン市場は、ほぼ横ばいの2兆1,260億円を見込み、今後は集客力や客単価で企業間の格差が一層顕在化すると見ている。
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