SIDSによる乳幼児死亡48人(2023年)、予防対策の普及啓発を実施 こども家庭庁
\11月はSIDSの対策強化月間/
乳幼児突然死症候群(SIDS:Sudden Infant Death Syndrome)は冬期に発症しやすいことから、こども家庭庁では毎年11月をSIDSの対策強化月間とし、SIDSに対する社会的関心の喚起とともに、発症率を抑えるポイントなどの普及啓発を実施している。
SIDSは、何の予兆や既往歴もないまま乳幼児が死に至る原因不明の病気で、窒息などの事故とは異なる。主に睡眠中に発症し、国内の発症頻度は推定で6,000〜7,000人に1人で、生後2〜6ヵ月に多い。1997年は年間で538人の乳幼児がSIDSにより死亡していたのが、2023年は48人と年々減少しているが、乳児期の死亡原因としてはいまだ第5位となっている。
予防法は確立していないものの、以下3つの実施により発症率が低くなるというデータもあることから、同庁の普及啓発において特に重点的に周知を図っている。
■1歳になるまでは、寝かせる時はあおむけに寝かせましょう
SIDS は睡眠中に起こります。うつぶせ寝、あおむけ寝のどちらの体勢でも起こってい ますが、あおむけに寝かせたほうが発症率が低いことが研究でわかっています。医学上 の理由でうつぶせ寝を勧められている場合以外は、赤ちゃんの顔が見えるあおむけに 寝かせましょう。睡眠中の窒息事故を防ぐ上でも有効です。■できるだけ母乳で育てましょう
母乳で育てられている赤ちゃんのほうが、SIDS の発生率が低いことが研究でわかって います。様々な事情があり、すべての人が母乳育児ができるわけではありません。無理 のない範囲で母乳育児にトライしてみましょう。■たばこをやめましょう
たばこも SIDS の発生要因のひとつであるといわれています。乳幼児の周囲で誰かが たばこを吸うことは、SIDS の発生率を高くすることがわかっています。妊婦自身の喫 煙、まわりの人が吸ったたばこの副流煙を妊婦が吸う「受動喫煙」も生まれた後に SIDS の発生要因になります。こどもに関わるすべての大人は喫煙をやめましょう。
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