世界の主要ヘルスケアニュースを振り返り、2024年はどんな1年だった?
海外のヘルスケアニュースをウォッチしている『ウーマンズラボ』編集部が厳選、2024年に話題になったヘルスケアニュースを一挙振り返り!
今年は国内で「女性の健康総合センター」が開設し、国による女性の健康推進が本格化しました。これは世界的に見られる流れで、マッキンゼー健康研究所と世界経済フォーラムによる啓発や、米大統領や著名人による女性の健康支援に関するニュースがその一例。業界内でも大きな注目を集めました。これまでも女性の健康支援は各国で進められてきましたが、これまでとの大きな違いは、女性の健康課題を、生理や妊娠・出産といった女性だけにある健康課題にとどまらず、男女共通疾患にまで視野を広げ、幅広く捉えようとしている点。健康・医療・ウェルネス領域における各国の性差研究が、2025年以降に活発化する見込みです。
2024年は、心身に不健康をもたらす食べ物や広告、SNSなどの民間サービスに対する規制や議論も各国で活発化しました。英国でファストフードの広告を禁止する動きを取り上げたニュースは、驚きとともに、ウーマンズラボ読者にも多く読まれました。”見て見ぬふり”が常態化していた、日常生活に潜むさまざまな”不健康要素”を社会的に排除しようとする動きが、特に今年は加速度的に進んだ1年でした。今後は、単純にヘルスケア市場の成長性に期待を寄せて新規参入を目指すケースのみならず、”不健康要素”の社会的排除を免れるために全くの異業種から参入する、という事例も相次ぐでしょう。
自社の製品・サービスは、生活者の健康に貢献できているか?不健康を引き起こしていないか?企業責任は、ヘルスケア事業者にとどまらない、あらゆる事業者に今後強く求められていきそうです。
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- 米、大統領令で「女性の健康調査を強化、2億ドル拠出」
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- イギリス、一部でファストフードの広告を禁止
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