【乳がん月間】乳がんサバイバーに人気、美容・健康サービス&コミュニティ(2/3)

乳がんサバイバーのQOLを支える、人気サービスとコミュニティ

乳がんサバイバーのための”乳がんヨガ”

乳がんヨガの指導者育成を行う団体や、がんサバイバー向けヨガクラスを積極的に導入する大学病院など、近年、乳がんサバイバーを対象にしたヨガ教室が増えている。

背景にあるのは、ヨガのがん治療への有効性や、がんサバイバー自身のニーズの高まり。適度な運動は乳がんの再発や死亡リスク低下につながることが研究で示され、乳がん治療と並行してヨガやエクササイズが推奨されている。また乳がんサバイバー自身も、「ヨガで身体的・精神的ストレスを軽減したい」というニーズがある。筋トレやジョギングなどの激しい運動とは違い穏やかに体を動かすヨガは、治療中の体に大きな負担がかからず続けやすい。リラックス効果も大きいので、精神衛生面の点でも良い。

乳がんヨガクラスの普及に取り組むBCYでは、47都道府県、全国どこでも乳がんヨガに通える環境づくりを目指し、乳がんヨガ講師養成講座を開催している。講座では、乳がんの知識、治療中の体でできる安全なヨガポーズ、治療中の精神的ストレスや不安の軽減法などを学ぶ。中には自身が乳がんサバイバーである講師もいるという。各講師が各地で開催している乳がんヨガは、BCYのHPから確認できる。

ツイッターなどSNSでも、「乳がんヨガに行ってきた」「乳がんヨガに行きたいけど、やっているところが少ない」など、乳がんヨガに関する投稿が見られ、乳がんサバイバーの間でも実際にニーズは高いようだ。以下Twitterは、乳がん体験者向けのオンラインヨガの告知。

がん治療におけるヨガの有効性などについては、以下の書籍にまとめられている。既述の、がんサバイバーヨガの大学病院への導入を進めている乳腺外科医・新倉直樹氏が監修を務めている。


医療におけるヨーガ 原理と実践

脱毛前の髪型を再現、シールエクステと医療美容師

地毛に毛束を付けて髪の毛を長く見せるヘアーエクステ(エクステ)は、抗がん剤治療により抜けた髪の毛が再び生えてきたときに手っ取り早くロングにできる便利なアイテム。2000年頃にエクステが大流行した当時は、地毛に編み込んで繋げるタイプが主流だったが、最近は、粘着テープで地毛にエクステを貼り付けるタイプのシールエクステが人気で、がんサバイバー女性とも相性が良い。

というのも、編み込みタイプの場合、編み込むための地毛がある程度長く生えている必要があるが、シールタイプであれば貼り付けるだけなので、脱毛後に生えてきた地毛がまだ短い段階であっても取り付けが可能。以下動画はシールエクステの付け方を解説する動画(Youtube「コンテナ – 理美容講習動画チャンネル」)。

ちなみにシールエクステはセルフで簡単にできるので、健常者など地毛が長い人は通販などで購入し自宅で取り付けているが、がん治療で頭髪全体が抜け落ち、再度生え始めてきた状態で頭部全体にエクステをつけたい場合は、美容室でやってもらう方が早い上に自然に仕上げてもらえる。

乳がんサバイバーが通いやすい美容室は、医療美容師がいる店舗やウィッグ専門店。「医療美容」とは、「病気や怪我、又は先天的な容姿の問題から生じる精神的な苦痛を和らげる為の美容技術(RAMBSより)」のことで、「医療美容師」は、がん治療をした女性の悩みに沿った美容メニューを提供できる人材のこと。

襟足やおでこに産毛を作るカットを施して自然なウィッグに仕上げたり、毛髪改善や自毛デビューを目指した頭皮洗浄や、顔のくすみをカバーするメイクなどをしてくれる。がん治療中に起こる様々な美容悩みを理解しているので、がんサバイバーの女性たちが頼りにする存在だ。

現在、RAMBS医療美容協会が認定するサロンは全国で80を超える。リストはこちら

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