6月の女性ヘルスケア市場ニュースまとめ、記事97選
6月に公開した記事を一挙振り返り。今月の注目ニュースは、4日に成立した「改正女性活躍推進法」。女性活躍推進法は、10年間の時限立法で来年3月末が期限となっていましたが、成果が十分ではないことから、さらに10年の期間が設けられました。注目ポイントは「女性特有の健康課題への配慮」が新たに盛り込まれたこと。心身の健康状況は女性の働きやすさや仕事のパフォーマンスを大きく左右することから、改正にあたっては、「女性活躍」と「女性特有の健康課題」の関連を含めた議論が行われてきました。企業に課せられる具体的な行動計画は今後策定される予定ですが、女性の「健康」と「活躍」を一体で捉えた本気の両輪支援は、いよいよ待ったなしの状況に。女性従業員の健康支援が、各社で急加速しそうです。
今月最も読まれたのは、パナソニック初のフェムテック「RizMo(リズモ)」のマーケティング戦略を紹介した記事「パナソニックが『フェムテック』の表現を避けた狙いは? 生理系デバイスを美容事業に位置付け本格展開」。同社がフェムテック市場への新規参入を発表した際も、記事は月間トップのアクセスとなりましたが、それを上回る反響でした。フェムテックを美容事業に位置づけた上で、”インナーケア製品”として上市した戦略は、市場の課題を捉えている後発参入者ならでは。読者からも「そう来たか!」と、膝を打つ声が多く寄せられました。実際にどこまでユーザーを伸ばせるか?今後の行方に注目が集まります。
女性の健康ニュース
- 女性起業家の7割が性被害を経験、起業支援の現場で起こるハラスメントの予防プロジェクト開始
- 経産省、高齢者・介護サービスを「産福共創」で推進 課題解決と収益性確保の両立を目指す
- 女性の健康総合センター、「女性精神科」の診療を開始 ライフステージ特有の症状にも対応
- 消化器がんの女性のSNSコミュニティ、がんサバイバーや医療者など100人が周年イベントで交流
- 認知高まる「介護美容」、セラピスト3,000人を突破 元美容部員やエステティシャンなどが活躍
- 職場での熱中症による死傷者数、過去最多に(2024年) 業種別・月別・時間帯別の発生状況
- 東京都、職場の熱中症対策を支援 ガイドライン策定に助成金を交付
- KAiGO PRiDE、企業・介護・金融・行政が連携するコミュニティ立ち上げ シルバーエコノミーの創出目指す
- 健康経営・福利厚生・働き方改革など、「総務・人事・経理Week」開催
- 女性の健康・医療にまつわる世界の研究報告トップ5、現役医師が解説するビジネスの種
- 米国の栄養・パフォーマンス分野でも動き出す “男女格差”へのアクション、女性特化の研究に50万ドル拠出
- 大阪万博、ウーマンズパビリオンで女性起業家と支援者に向けたイベント開催
- 女子学生の自殺念慮は男性より強いことが明らかに、性別・学年に応じたメンタル不調の予防対策を 岐阜大
- 不妊治療と仕事の両立、どうやって職場で支援している? 25社の事例と支援のコツ
- ウェルネス×観光DXの最前線、「国際ツーリズムトレードショー」開催
- ルッキズム大国、韓国で盛り上がる「身長ビジネス」 強烈な外見至上主義にどう向き合う?
- 日本気象協会、地域別の暑熱順化のタイミングをマップで公開
- 医療現場でも軽視される痛みの性差、「ジェンダーペインギャップ」とは?
- 大阪万博、「健康とウェルビーイング」のテーマウィークで健康・医療・ヘルスケアを学べる体験イベント開催
- 厚労省、介護テクノロジーのスタートアップ支援を本格化 プラットフォーム開設
- 2型糖尿病の発症予防を目的としたデジタルヘルス、指針を公開 AMED
- ミルテル、乳がんリスク検査で「ハイリスク」の女性に検診代1万円 早期発見につなげる取り組み
- 医療イノベーションをリード、 医療・ヘルスケアの国際見本市「Japan Health」が大阪万博で初開催
- フェムテック業界に求められるガバナンス改善、「データ管理を企業に委ねるべきではない」 英研究チームが警鐘
- 2025年のフェムテック施策はどうなる? 政府が示した今年の方針を要約
- 女性版骨太の方針2025、あらゆる分野の政策や統計で性差に考慮を 性差視点の医療教育も
- 健康長寿などディープテック支援の国際イベント「Global Startup EXPO 2025」、大阪万博で初開催
- こども家庭庁、「令和7年版 こども白書」公表 プレコンケアや子ども性暴力防止法など新たな施策を概説
- 農水省「令和6年度 食育白書」公開、大人の食育に重点 職場環境の整備や高齢層の孤食に対応
- 企業のフェムテック導入率は2%、東京都内の2,000社に調査
- 改正法成立で「働く女性の健康配慮」が初めて明記 企業の行動計画の策定へ
- 猛暑対策で健康経営、9割の企業が取り組むも内容は不十分 実施すべき6つの対策とは?
- 内閣府「令和7年版 高齢社会白書」公表、高齢化の状況や高齢社会対策の実施状況
- 世界で解明が進む性差、「ジェンダーペインギャップ」の研究で女性特有の痛みが明らかに
- 再生医療・医薬品・化粧品の研究・製造展「インターフェックスWeek東京/再生医療EXPO東京」開催
- 働く女性の「健康」と「活躍」を両輪で、加速する一体型支援の動向がわかる記事4選
- 健康・医療・介護福祉・美容の展示会一覧(2025年版)
女性ヘルスケア業界動向
- 働く女性の健康課題も「DEI」、健康経営の職場で広がる新たなトレンド概念
- 全世代の健康課題に対応するニュートリション市場、1.1兆円へ 完全栄養食や高齢者向け食品が押し上げ
- 大学発ベンチャー、初の5,000社超えで過去最多に 業種別では「バイオ・ヘルスケア・医療機器」が2位
- ヘルスケア企業が今後注力したいサービス領域をランキング、「女性特有の健康課題」は5位に 117社を調査
- 市民権を得た“漢方”、女性たちの不調対処率の上昇でホットな市場へ
- 健康経営サービスの市場規模、2030年に3,308億円へ 健康経営の浸透や人材戦略の見直しで拡大続く
- 酷暑で生まれた新たな美容ニーズ、化粧品の開発トレンドから探る女性の悩みトレンドと製品事例
- 今後伸びるのは「アクティブシニア」「節約志向」「パーソナライゼーション」、トレンドマップ2025年上半期
- まちづくりの領域で広がる0次予防、トレンドは「無意識にヘルスケアできる環境整備」
- 健康・機能性食品の市場規模2,496億円、紅麹問題による影響は軽微も国内市場は鈍化 アジアでの展開が活発に
- 世界のマーケティング責任者の7割が「生成AIに年間1,000万ドルを投資」、次の重点投資領域は?
女性生活者のデータ分析
- 「小売の認識」と「消費者のニーズ」にギャップ、顧客体験価値を向上させる6つのテクノロジーを調査
- デジタルサイネージ広告、どこで見た?印象に残ったものは? 10〜70代の男女1万人を調査
- AI・ロボティクスへの受容性、4カ国の比較調査でわかった普及における課題
- 65歳以上が「健康のために心がけていること」 性・未既婚・子の有無・収入で異なる傾向
- 孤軍奮闘の育児で頼りはAI、ママ・パパの4割が「育児にAIを活用」 悩み相談や子どもの体調管理に
- 医学会発の「指針」が健康行動促進の鍵に、「指針がヘルスケアサービスを利用するきっかけになる」8割
- 睡眠状態はコロナ禍より悪化、悩みは性・年齢で変化 複合的な悩みは中高年女性に多い(20〜60代の男女
- 効果実感のある精油ランキング、PMS・更年期・不眠・冷え・肌のハリなど25の悩み別
- 派手髪は幸福感・自己肯定感・積極性を向上、20〜40代の女性900名を調査
- スマートシティに期待する分野、最多は「医療・ヘルスケア」
- 女性の健康意識・健康行動・ヘルスリテラシーがわかる調査記事、33選
- 「未婚は自らの選択」「結婚=出産ではない」、変化する女性の結婚・出産観を調査(15〜39歳)
- 健康状態別、高齢女性の楽しみ・喜びを感じることランキング TOP20(65歳以上)
- コンテンツに関する最新の消費者行動を明らかに、視聴時間や利用デバイス、SVODの普及率など(15〜69歳の男女)
- 性差で見る「チル消費」、女性は「ご褒美のため」男性は「リセットするため」
- 女性の悩みランキング、年代別(10〜80代以上)
- 女性が関心のあるヘルスクレーム、年代別トップ10(20〜70代)
- シニア女性のモビリティ意識、「免許返納」と「AIによる自動運転」に対する考え方を調査
マーケティング事例
- 小林製薬、フェムケアを提案するプラットフォーム公開 製品の横断的な検索でパーソナルケアを目指す
- 日本調剤、1,100円均一の漢方ブランドを法人向けに販売 更年期・ストレス・虚弱カテゴリーで15品目
- POM、コスメ感覚で持ちたくなる米国発のオシャレな護身スプレー日本上陸 45分間の足止め効果
- 健康行動はどう起こす? 行動科学・行動経済学・ヘルスコミュニケーションに基づいた解説と事例集
- パナソニックが「フェムテック」の表現を避けた狙いは? 生理系デバイスを美容事業に位置付け本格展開
- 世界環境デーに何する?ヘルスケア企業の取り組み、ユニチャーム・ポッカサッポロ・ゴールドウィンの事例
- スヴェンソン、「抗がん剤治療中の女性のQOL向上に」 副作用ケアの総合通販サイトを大手モールに出店
- 慶應病院×川崎重工、サービスロボットの運用開始 医薬品や検体の院内配送で医療者の負担軽減に 患者目線も重視
- アシックス、没入型の新感覚アクティビティ開始 「自然と動きたくなる仕掛け」で運動無関心層や初心者の取り込み狙う
- 花王×JR東日本系、夏向け商品を自販機で展開 日焼け止め・冷感汗ふきシート・メイク落としシートなど
- おいしい健康、女性に多い関節リウマチの総合サイト公開 患者視点を重視しペイシェントジャーニーも
- 博報堂×東大発スタートアップTAZ、不老長寿社会に向けたイノベーション創出プログラムの提供開始
- 旭化成ファーマ、女性の「ドミノ骨折」予防に 骨粗しょうの啓発キャンペーン開始
- 2050年には16.9兆円へ、注目市場の「患者のQOL支援」で製品・サービス開発が続々
- J:COM、男性社員が発起人のフェムテックイベント、九州エリアで初開催
- 病気・健康のセルフチェック ヘルスケア企業による無料の提供事例17選
- 資生堂、「ストレス臭」をケアするミストを発売 心理的ストレスで肌から発生する皮膚ガスに着目
- 国立成育医療研究センター、生成AI音声入力アプリで医療現場の負担軽減へ 試験運用を開始
- ユニ・チャーム×豊田通商、ケニア市場での生理用ナプキンの販売が好調 本格展開に向け法人設立
- ナイトケア市場で新発想の商品が続々、資生堂・ヤーマン・CityCampの事例
- キリン、初の子ども向け健康飲料を発売 ママの「子どもの健康が気になる」に応える
- 女性の不定愁訴 年代別ランキングTOP20(10 〜80代)
- 海外事例に学ぶ、新発想のフェムテック3選
女性のヘルスケアトレンド
- ヘッドスクラブはなぜ人気?人気急上昇の新しい美容習慣 ユーザー評価を分析
- 夏の“温活”がトレンドに、夏期の温活商品の売れ行きが好調 前年同期比1.3倍 楽天市場
- 2025下半期の美容トレンド発表、キーワードは「PBコスメ」「秋肌」「自分基準のカワイイ」 アットコスメ
ウーマンズ図書室
- がんになったら食事で気をつけることは?患者の栄養治療ガイドライン2025
- 働く女性が直面する課題や悩みを網羅、「メンタル不調」「両立プレッシャー」「業種・職種別格差」など40のトピックス
- 分断の時代、日本はアジアでどんな役割を担う?どんな商機を見出せる?
- ジェンダードイノベーション、8カ国・地域の進捗と取り組み 調査報告書
女性ヘルスケア市場の最新動向2024年度版
ヘルスケア領域の女性トレンドと業界トレンドを、今年度も徹底分析!最新動向を全103ページのレポート「女性ヘルスケア白書 市場動向予測2024年度版 〜健康トレンド・業界動向・女性ニーズ〜」にまとめています。前年度は2,300社にご利用いただいた、毎年人気のアニュアルレポート。ぜひご活用ください!
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本メディアを運営するウーマンズは、「産学官の女性ヘルスケアソリューションが、広く流通する社会」をビジョンに掲げ、女性ヘルスケア領域でビジネスを行う事業者の成長・イノベーション・マッチングを支援しています。女性ヘルスケア業界専門のパブリッシャーとして、業界ニュースの配信、市場分析、レポート発行、カンファレンスを開催。最新レポートや新着セミナーのご案内、ヘルスケア業界の重要ニュースなどは、ニュースレターで配信中。ぜひご登録ください!

「女性ヘルスケア」をテーマに、ビジネスカンファレンスの企画開催/BtoB展示会の企画開催/BtoCイベントの企画開催/業界人限定の交流会などを実施。多様な形で、企業動向や生活者動向に関する情報を集め、分析し、整理して、業界の皆さまに最新の知見をご提供しております