【最新】日本人の死因ランキング、男女別・年齢別(2023年公表)
厚生労働省は今月2日、2022年の人口動態統計を公表した。人口動態統計は、出生・死亡・死産・婚姻・離婚の実態を把握することを目的にした基幹統計で、0〜100歳以上までの年齢階級別・男女別の死因順位もまとめている。
日本の3大死因
2022年の男女合わせた死亡数は156万8961人で、前年の143万9856人より12万9105人増加した。2年連続で増え、過去最多に。新型コロナウイルス感染症による死亡数は4万7635人。以下の円グラフは男女を合わせた死因の構成割合で、日本の3大死因は「1位:悪性新生物」「2位:心疾患」「3位:老衰」となる。
- 1位:悪性新生物(24.6%)
- 2位:心疾患(14.8%)
- 3位:老衰(11.4%)
- 4位:脳血管疾患(6.8%)
- 5位:肺炎(4.7%)
- 6位:誤嚥性肺炎(3.6%)
- 7位:不慮の事故(2.8%)
- 8位:腎不全(2.0%)
- 9位:アルツハイマー病(1.6%)
- 9位:血管性及び詳細不明の認知症(1.6%)
- その他(26.1%)
男女別の死因ランキング
2022年の死亡数は男女間で大差はなく、女性76万9628人、男性79万9333人。死因で有意差が見られるのは「悪性新生物」で、男性は女性より約6万人多い。一方で「老衰」は圧倒的に女性に多く、男性の2.5倍以上で約8万人ほどの開きがある。
女性(0〜100歳以上)
◆女性全体、死因ランキングTOP5
- 1位:悪性新生物(162,502人)
- 2位:老衰(129,561人)
- 3位:心疾患(119,931人)
- 4位:脳血管疾患(54,292人)
- 5位:肺炎(31,155人)
◆年齢階級別、死因ランキングTOP5
男性(0〜100歳以上)
◆男性全体、死因ランキングTOP10
- 1位:悪性新生物(223,285人)
- 2位:心疾患(112,948人)
- 3位:脳血管疾患(53,181人)
- 4位:老衰(49,963人)
- 5位:肺炎(42,847人)
◆年齢階級別、死因ランキングTOP5
死因別の死亡率の年次推移
死因別の死亡率の年次推移をみると、「悪性新生物」は一貫して上昇。1981年以降、死因順位第1位で、2022年の全死亡者に占める割合は24.6%。「心疾患」は1985年に脳血管疾患にかわり第2位となり、2022年の全死亡者に占める割合は 14.8%。「老衰」は1947年をピークに低下傾向が続いたが、2001年以降上昇しており、2018年に「脳血管疾患」にかわり第3位となり、2022年の全死亡者に占める割合は 11.4%。「脳血管疾患」は、1970年をピークに低下傾向が続き、2022年の全死亡者に占める割合は6.8%となった。
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