【最新】日本の死因ランキング、男女別・年齢別(2024年公表)
厚生労働省は今月、2023年の人口動態統計を公表した。人口動態統計は、出生・死亡・死産・婚姻・離婚の実態を把握することを目的にした基幹統計で、0〜100歳以上までの年齢階級別・男女別の死因順位もまとめている。
日本の3大死因
2023年の男女合わせた死亡数は157万5936人で、前年の156万9050人より6,886人増加した。3年連続で増え、過去最多に。以下グラフは男女を合わせた死因の構成割合で、日本の3大死因は「1位:悪性新生物」「2位:心疾患」「3位:老衰」となる。
- 1位:悪性新生物(24.3%)
- 2位:心疾患(14.7%)
- 3位:老衰(12.1%)
- 4位:脳血管疾患(6.6%)
- 5位:肺炎(4.8%)
- 6位:誤嚥性肺炎(3.8%)
- 7位:不慮の事故(2.8%)
- 8位:新型コロナウイルス感染症(2.4%)
- 8位:腎不全(1.9%)
- 9位:アルツハイマー病(1.6%)
- その他(25.0%)
がんの統計2025
死因ランキング、男女別
2023年の死亡数は男女間で大差はなく、女性77万3446人、男性80万2490人。死因で有意差が見られるのは「悪性新生物」で、男性は女性より約6万人多い。一方で「老衰」は圧倒的に女性に多く、男性の2.5倍以上で約8万人ほどの開きがある。
女性(0〜100歳以上)
◆女性全体、死因ランキングTOP5
- 1位:悪性新生物(161,134人)
- 2位:老衰(136,653人)
- 3位:心疾患(117,985人)
- 4位:脳血管疾患(52,843人)
- 5位:肺炎(32,198人)
◆女性の年齢階級別、死因ランキングTOP5
男性(0〜100歳以上)
◆男性全体、死因ランキングTOP5
- 1位:悪性新生物(221,358人)
- 2位:心疾患(113,071人)
- 3位:老衰(53,259人)
- 4位:脳血管疾患(51,675人)
- 5位:肺炎(43,551人)
◆男性の年齢階級別、死因ランキングTOP5
死因別の死亡率の年次推移
男女合わせた死因別の死亡率の年次推移をみると、「悪性新生物」は一貫して上昇。1981年以降、死因順位第1位で、2023年の全死亡者に占める割合は24.3%。「心疾患」は1985年に脳血管疾患にかわり第2位となり、2023年の全死亡者に占める割合は 14.7%。「老衰」は1947年をピークに低下傾向が続いたが、2001年以降上昇しており、2018年に「脳血管疾患」にかわり第3位となり、2023年の全死亡者に占める割合は 12.1%。「脳血管疾患」は、1970年をピークに低下傾向が続き、2023年の全死亡者に占める割合は6.6%となった。
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