美容医療の市場規模6,310億円へ拡大、女性の心理的ハードル低下で今後も伸長
矢野経済研究所は先月末、2024年の美容医療市場規模を医療施設収入高ベースで6,310億円と推計。前年比106.2%で拡大したと発表した。
- 2019年…4,070億円
- 2020年…4,050億円
- 2021年…4,860億円
- 2022年…5,460億円
- 2023年…5,940億円
- 2024年…6,310億円
美容医療施術は、美容外科を標榜する医療施設だけでなく、形成外科、皮膚科、美容皮膚科など、さまざまな診療科を標榜する医療施設で行われており、美容医療の「外科的施術」と「非外科的施術」のうち、後者でその傾向が顕著。2024年の美容医療市場における注目動向は以下。
- 再生医療による施術件数の増加
- 一般社団法人方式による都市部を中心とした医療施設の増加
- 有名大学病院が美容医療に取り組む体制を整え、美容医療外来を開設
- 大手メディカルグループ企業の米国株式市場への上場
2025年以降も参入施設の増加に加え、女性の美容医療に対する心理的ハードルの低下によるターゲット層拡大や、20~30代を中心とした男性需要の拡大、インバウンド需要取り込みなどを要因に、美容医療市場は拡大傾向で推移すると見ている。
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