日英、ヘルスケアイノベーションに向けた協力枠組み6項目を発表 デジタルヘルスやゲノム医療
厚生労働省は今月、日本と英国がヘルスケア分野における協力を強化する新たな枠組みを発表した。高齢化社会の進展やデジタル技術の活用が求められる現代において、両国が互いの強みを活かしつつ、革新的なヘルスケアソリューションの開発と普及を目指すことを目的としている。協力分野は、以下6項目(厚労省「日本国厚生労働省と英国保健社会省との間のヘルス・イノベーション分野における協力覚書」)。
- 医療・介護研究
2025年までに認知症や高齢化、神経変性疾患、がん、生活習慣病、ゲノム医療、希少疾患に焦点を当てた研究協力を推進する - 臨床研究
ゲノム情報を活用した新しい治療法の共同臨床試験を進める - ゲノム医療
ゲノム医療を通じて患者の治療成果を向上させることを目指し、ベストプラクティスを模索する - デジタルヘルス政策
高齢化社会を支えるため、AIやデジタルヘルスサービスなど、デジタル技術を活用した医療やケアの提供に協力する - 医薬品と医療機器の規制調和
日本で承認された医療製品への迅速なアクセスを可能にする、英国の2023年の国際的承認枠組みに向け協力する - 薬剤耐性(AMR)
薬剤耐性による感染症の脅威に対処するため、他国とも協力しながら、新薬開発を後押しする仕組みを整え、効果的な対応策を共有する
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