介護予防にカラフィット シニアフィットネス施設などで広がる

各自治体や介護施設、シニア向けフィットネス施設などでじわり広がりを見せているカラフィット。カラフィットとは、カラオケとフィットネスを融合させたエクササイズのことで、座ったまま・歌いながらエクササイズができる。昔懐かしの昭和歌謡曲や演歌にあわせて筋力・機能回復を目指す。

カラフィット、新たな介護予防プログラムに

カラオケ館は昨年カラフィットのイベントを開催(動画)、東京大田区のシニアステーション田園調布では今年5月より地元シニアを対象にした歌声フィットネスを定期開催している。

他にも各施設や地域イベントなどでカラフィットのイベントが開催され、新たな介護予防プログラムとして広がりを見せている。11月10日(土)放送「ズームイン!!サタデー(日本テレビ)」でもカラフィットが紹介された。

カラフィット導入施設では、明らかな効果が

カラフィットのプログラムを導入する施設では次のような効果があったという。

【認知症対応型通所介護施設スタッフ(東京)】
要介護1~5の認定を受けられた利用者様が通われているデイサービスで職員及び機能訓練士として働いています。初回は茫然とされていた認知症の進んだ利用者様も、回を追うごとに表情や対応能力があがってきていて驚きました。通常機能訓練でも体操は行っていますがやはり飽きてくることや運動自体が苦手な利用者様の積極的な参加に悩んでいたところ、カラオケしながら楽しくショーのように体操をやってもらえるのでとても喜ばれています。滞在中は寝ている事の多い利用者様も、カラオケたいそうがはじまるとパッチリ目を覚ますのにはいつも驚かされます。いまでは近所の利用者様も評判を聞きつけ参加者が増えてきました。

【地域密着型小規模通所介護施設スタッフ(埼玉県)】
デイサービス職員です。うちは要支援1~要介護4まで利用していただいています。比較的元気な方が多いのですが、カラオケたいそうで更に皆さん元気になりました。介護の仕事は気持ち的に大変なこともありますが歌謡ショーで職員も明るく楽しい気分になれます。利用者のみなさんが喜んでくれてとても嬉しく思います。楽しみに来られる方も多くなりました。

【特別養護老人ホーム(埼玉県)】
介護士です。うちではレクリエーションや機能訓練は定期的に行っていて歌謡ショーなどの歌手の方にきていただいてカラオケ大会などはとても人気があったのですが、定期的な機能訓練と結びつけたカラフィットはとても評判が良いです。機能改善が見られている方も多いのですが、それ以上に職員の指導の参考になっています。介護士・看護師の皆さんにむけた特別体験講習を募集したところ60名の参加者がありました。カラフィットをとりいれて指導している介護士・看護師の方も多いようです。

カラフィットイベントの様子

認知症・介護予防運動において「肩甲骨」「骨盤」「股関節」を、歌や呼吸法とともに柔軟に動かしていくことが、認知症改善、及び運動機能や口腔機能の向上に効果的だという理論に基づいたカラフィットは、エクササイズトレーナーである周防進(すおうすすむ)さんが、早稲田大学院卒人間科学博士の半田徹さんと共同で研究・開発した。立つ事が困難な高齢者でも座った状態で全身を動かしながらエクササイズできるため、無理なく機能改善や認知症予防を継続させることができる。

 

 

【編集部おすすめ記事】
認知症介護の不安払拭に VR疑似体験
キャバレーでエクサ×昭和 70~90歳対象「暗闇シニアエクササイズ」
2018年のヘルスケアトレンド(健康・美容・予防医療)
【保存版】ヘルスケア女性マーケティングに役立つ!政府公表の資料・データまとめ
【保存版】女性向けヘルスケアビジネスの基本と全体像が分かる!まとめ

一緒に読まれている記事