2040年に1200万人が認知症またはMCIに、65歳以上の3割 厚労省

認知症患者数が2040年に推計で584万人2000人に達し、65歳以上の15%を占めることが、厚労省研究班の調査でわかった。高齢化に伴い認知症患者も増加する見込みで、2022年時点で443万人だったのが、2030年に523万人、2060年には645万人に。調査は2022年~2023年にかけて行い、全国から4つの自治体を抽出し、高齢者に占める認知症の有病率から推計した厚労省研究班「認知症及び軽度認知障害の有病率な並びに将来推計に関する研究」

認知症の前段階である「軽度認知障害(MCI)」についても推計しており、2040年には612万8000人に達する。MCIと認知症患者を合わせると約1200万人で、65歳以上の3割を超える予想だ。有病率も年々上昇し、2060年には65歳以上の35.1%がMCIまたは認知症患者になるとみられる。

認知症とMCI患者数の推計値

【画像】厚労省研究班「認知症及び軽度認知障害の有病率な並びに将来推計に関する研究」よりウーマンズラボ作成

 

認知症患者は後期高齢者に多く、65〜69歳で1.1%、70〜74歳で3.1%、90歳以上では50.3%に上る(2022年)。80代以降で性差が顕著になり、85~89歳では男性25.2%、女性37.2%。90歳以上では女性は55.1%で、男性の36.6%を18.5ポイント上回る。

 

認知症の年代別有病率

【出典】厚労省研究班「認知症及び軽度認知障害の有病率な並びに将来推計に関する研究」

 

 

 

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