SK-Ⅱ「もう一度夢を見よう」、感情マーケティングがうまい!

先日アップした記事「共感を得るのは「外見の美しさ」ではなく…SK2の新コンセプト」で「感情訴求がうまい」ことと「女性の共感を得る方法」が参考になると紹介したが、またSK-2が同様の動画を公開した。前回は「運命を変えよう」、今回は「もう一度夢を見よう」バージョンだ。2016年6月20日に公開され、1週間で11万8,000回再生されている。

動画公開にあわせて、「SK-II」は新キャンペーン「SK-II DREAM AGAIN ~もう一度夢を見よう~」を記念したイベントを、2016年6月21日(火)に世界主要10都市で同時開催している。開催場所は以下。

  • 東京/渋谷
  • 中国/万里の長城
  • 韓国/ソウル
  • 香港/ランドマーク「ハイサンプレイス」
  • 台湾/シンボルタワー「台北101」
  • シンガポール/金融街の中心ラッフルズプレイス
  • マレーシア/クアラルンプール
  • インドネシア/人気番組「MORNING SHOW」
  • タイ/バンコクの大型商業施設「サイアム・パラゴン」
  • ニューヨーク/マンハッタンのマディソン・スクエア・ガーデン

各都市で、SK-IIが新たに掲げる「DREAM AGAIN」のメッセージを展開。各国の有名人と現地のこどもたちも参加し訪れた女性たちへ夢を見ることの大切さ、そしてそれが運命を変える第一歩となる ことを呼びかけた。感情マーケティング2

 

この取り組み自体も魅力的だが、参考にしたいのが動画だ。動画の評価は「良い:93 悪い:29」となっており決して高いとは言えない。その理由は動画サイト上では確認ができないが最近、泣かせる系動画が増加傾向にあるため「またか…」「おせっかい!」「上から目線で言われたくない」などと思わせているかもしれない。感情マーケティングは加減に注意する必要があるが、

感情訴求マーケティング

 

女性はママになると、消費行動や価値観がガラリと変化する。お金の使い道も、時間の使い方も、あらゆる行動や思考が自分優先から「子供・旦那さん優先」へと変化することは女性マーケティングでは常識だ。しかし女性マーケティング学の理論から考えずとも、個々が母を思い浮かべると「そういえば、いつも自分のことは後回しで、いつも家族のためだったな」と思う読者は多いのではないだろうか。

「自分より家族優先」である日々が、母親にとって葛藤になる部分でもあることを理解したい。いつも家族のために頑張っているけれど、「このままでいいのかな」「自分は何をしたいの?」というように、「自分って何?」とふと考える。しかし毎日仕事に家事に子育てに毎日が大忙しだから悩みつつも、明日になればいつもの日常に戻り、気づけば時間だけが過ぎている―――。

そこに焦点を当てたのが今回の「もう一度夢を見よう」キャンペーンと動画だ。動画ではインタビューアーが複数人のママに「子供の頃の夢は何ですか?」と尋ねるところから始まる。ママたちが「そういえば、大人になったら家事や子育て、仕事など日々のタスクをこなさなければいけないから、いつの間に自分の夢を忘れていた…」と気づきを得る、という内容だ。

 

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