イスラム圏の美容医療事情

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近年、美容医療は日本だけでなく、世界中で人気を拡大している。美容医療といえばアメリカや韓国などを思い浮かべる人が多いだろうが、あまり美容医療のイメージがない国、例えばイスラム圏ではどのような現状なのだろうか。(執筆:日本国内の美容クリニック専門サイトアリュクスWEB

古来イスラム教では、男女問わず公共の場では体や顔をあまり人目にさらしてはならないという戒律がある。外観に過度にこだわることは当然良しとされず、美容医療も重い外傷をおった場合のみに限られ、わざわざ怪我のない体にメスを入れて美を追求する美容医療はご法度とされてきた。

しかしソーシャルメディアの発展で、外見の美についてのイスラム圏の価値観も大きく変容しつつあるようだ。モデルやインフルエンサーによる美容医療の広告を頻繁に目にするようになり、その影響で次々に美容医療を受けるようになった。

意外に思う方も多いだろうが、イスラム圏、特に近代化が進むイランでは、すでに美容医療大国と言っていいほど大流行している。2016年の美容医療利用者数の世界ランキング調査では、イランは世界16位、もう少し厳格なサウジアラビアでも23位にランクインしている。

もともと戦火の激しい地域でケガをした部位の見た目を整えるために美容外科医がたくさんいたことがあり、また美容医療業界が送り出した「コンプレックスを克服することは心の健康のために必要なことで反宗教的行為ではない」という考え方が浸透してきたということもある。

イランにおける美容医療の一番人気は鼻の美容整形手術だ。イスラム系に多い中央アジア系の顔は一般的に大きなかぎ鼻が特徴で、この大きな鼻にコンプレックスを持つ人が少なくないようだ。鼻の根元を削り、鉤鼻をツンとした上向きのスッキリ鼻に変える手術である。高額な美容手術を受けて鼻を修正することはある種の社会的ステータスにもなっている。手術後しばらくの間、鼻にテープを貼ることになるが、「モテるために」、手術をしていないのにわざわざ手術をしたフリをして、ファッションとしてテープを貼る人まで現れているようだ。

その他によく受けられている治療は世界的大定番のボトックス。それから豊胸手術。これぐらいが人気ナンバー3といったところらしい。

他に二の腕のたるみを引き締めるアームリフト、パッチリとした目元を作る瞼のリフト、お尻を引き上げるヒップリフトなどのリフトアップ系手術も人気のようだ。

イランの美容医療は女性のみならず男性の間にも広がりつつあり、それまでゴツくてマッチョだった理想の男性像から美肌で細身の中性的な男性像の方が多くの女性に受けるようになってきた。

イスラム圏における美容医療の流行は、女性男性の在り方を役割ごとに厳格に分けてきたイスラム社会の文化的・社会的変化を少なからず象徴しているようだ。

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