「日本マーケティング本 大賞2021」発表、ヘルスケア業界に役立つ書籍4選

日本マーケティング学会は先月、「日本マーケティング本大賞2021」を発表した。国内で1年間に出版されたマーケティング書籍を対象に、同学会員による投票形式で優れたマーケティング書籍を選出するアワードで、今年の受賞作品ははこちらの3冊。

いずれも学びの多い素晴らしい書籍だが、ウーマンズラボ編集部が着目したのは、受賞は逃したもののノミネート作品に選ばれた以下4冊。いずれもマーケティングの現場で即戦力として落とし込みやすく、また、小難しくないので気楽にサクッと読める。2021年のマーケティング総決算&2022年のマーケティング戦略に備え、手に取ってみてはいかが?

SDGsをどうやって自社ビジネスに組込む?

ノミネート作品10冊の中で第4位の投票数を獲得。SDGsをどう自社事業に組み込めば良いのか?その具体的なアイディアを発想するための書籍。特徴は、マーケティングにおける4つの要素を指す4P(Product/Price/Place/Promotion)と、SDGsの5P(People/Planet/Peace/Prosperity/Partnership)を掛け合わせた独自のフレームワークを活用している点で、先行事例もまとめている。「SDGsの必要性は理解しているものの、事業として意義を見出せない」「SDGsとビジネスの組み合わせ方をうまく発想できない…」と迷っている人にオススメ。


SDGsが生み出す未来のビジネス

 

ヘルスケアサービスの満足構造

ノミネート作品10冊の中で、第5位の投票数を獲得。消費者行動の視点からヘルスケアサービスの満足構造と自己効力感の関係を読み解く。著者は、サービス 、マーケティング、消費者行動を専門とする流通科学大学人間社会学部教授 博士の森藤ちひろ氏。学術要素が強い書籍で少々お堅いが、ヘルスケアサービスの提供者と消費者の根本的なあり方を学ぶには最適。

内容はヘルスケアサービスの特性(定義、分類、市場環境、課題など)、ヘルスケアサービス提供者と消費者の相互作用(コミュニケーション、価値観など)、医師患者関係モデルに関する探索的研究など。詳細の目次はこちらに掲載。

ヘルスケア・サービスのマーケティング

 

備えろ!アフターコロナのマーケ戦略

ノミネート作品10冊の中で、第7位の投票数。ファミリーマート初のCMOに就任した、「V字回復請負人」にして伝説のマーケターと称される足立光氏と、P&Gやロート製薬などでナンバー1のブランドに導いた顧客戦略の第一人者である西口一希氏によるマーケティング戦略本。デジタルマーケティグ、ブランディング、プロモーション、戦略まで全40の論点をアフターコロナの視座から語る。アフターコロナのビジネス予測やマーケ戦略を語った書籍は、今、大人気。こちらもそのうちの1冊。

アフターコロナのマーケティング戦略 最重要ポイント40

 

逆転の発想、「負」を活用するマーケ

ノミネート作品10冊の中で、第10位の投票数。「古さ」「無駄」「無」「コンプレックス」「黒歴史」など、一見すると「負」と見なされている事象を価値あるものへ捉え直すという新しい発想のマーケティング手法を説きながら、富士フイルム、銚子電鉄、観光地の箱根などの事例を紹介。淘汰が激しい今のビジネス界で生き残るのは、最先端のトレンドや技術を有した会社・商品・サービスだけじゃない!逆転の発想で「負」に着目すれば、キラリと光るビジネスチャンスはきっと見つかる。


リノベーション・オブ・バリュー
負からのマーケティング

 

 

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