健康食品マーケティング3.0 ヒット商品を生み出す戦略とは?
ウーマンズラボ編集部が、おすすめ書籍を厳選して紹介するコーナー。今回のテーマは、紅麹サプリ問題を発端に開発・品質管理のあり方や消費者への届け方が問われている、「健康食品」。
変わりゆく健康⾷品業界で戦略的にヒット商品を⽣み出す方法とはーー?健康⾷品の制度は多数の法規やガイドラインが関連しているため、最低限のルールを理解していなければ、開発やマーケティングの戦略を立てるのは難しい。「健康食品の広告規制がよくわからない」「機能性表示食品をどのように開発すればいいかわからない」「機能性表示食品の届出が受理されない」「他社との差別化が難しくなってきた」「健康食品特有のマーケティングについて、どのように学べばいいかわからない」など、こういった疑問や悩みがある人におすすめしたいのが、本書。著者は製薬大手のグラクソ・スミスクライン出身で薬事法マーケティング事務所(東京・千代田)代表の渡邉憲和氏。前半では「機能性表示食品」「トクホ」「栄養機能食品」それぞれの特徴や、健康食品の関連法規である「薬機法」「景品表示法」「健康増進法」「食品表示法」をコンパクトに解説。後半はマーケティング戦略のポイントをまとめている。特に参考にしたいのは以下。
- 健康食品マーケティング3.0時代の広告表現(p.166)
- 機能性表示食品の広告戦略(p.178)
- どのメディアに広告を出すべきか(p.198)
- どのような健康食品が売れているのか?(p.210)
- コモディティ化した市場でどのように戦うのか?(p.219)
- 差別化を図るための知財戦略(p.232)
- これから注目されるジャンル(p.236)
- 健康食品の未来は明るいのか?(p.242)
女性の健康食品の選択基準は?
小林製薬の紅麹サプリを巡る問題で、健康食品への不信感や動揺が消費者の間で広がっています。特に男性よりも健康意識・健康行動者率が高い女性による “健康食品の摂取控え” が懸念されることから、健康食品を普段摂取している20〜70代女性を対象に、健康食品に対するイメージの変化や、今後の摂取意向、今後の健康食品の選択基準を調査しました。女性たちのリアルな声からは、今後の健康食品の開発・販促・コミュニケーション設計のヒントを見つけることができます。詳細は「紅麹サプリ問題で、健康食品の選択基準に変化 女性消費者分析でわかった88キーワード」へ。
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