「良い商品なのに売れない…」悩んだ時にスッキリ解決、最新の人気マーケ書籍2選

女性ヘルスケア領域のマーケット情報を日々、収集・分析するウーマンズラボ編集部が厳選、マーケターへのおすすめ書籍を紹介するコーナー。今回は「売れる商品づくり」をテーマに、今話題のマーケティング書籍をピックアップ。「売れる!」と思っていたのに売上が伸びず焦った時、「どうして買ってもらえないんだろう…」と悩んだ時、女性の心に刺さる商品を作りたい時におすすめ。

マーケの新概念「プロセス」で差別化

マーケターが今注目している概念が「プロセスエコノミー」。マッキンゼー・アンド・カンパニー出身で「アフターデジタル」の著者でもあるIT批評家の尾原和啓氏が執筆した「プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる(発売:2021/7/28)」は、発売前予約の時点でアマゾン書籍ランキングで1位を獲得した話題の書籍。商品が完成してから発売するという従来の売り方ではなく、発売前の企画・開発の過程や裏側をリアルタイムで見せることで、消費者の関心を引き寄せる(あるいは、そのプロセスそのものを”売る”)という現代の新しい売り方を説く。

この方法が特に有効なのは、コモディティ化した商品や、知名度が低い企業やブランドが商品を出す時だろう。PR予算が少ない場合にも良い。開発過程の苦労や失敗は人々の共感や関心を引き、ファン醸成のみならず応援消費にも繋がる。もちろんデメリットやリスクに気をつける必要もあるが、できる範囲から試してみる価値はあり。同書にはプロセスエコノミーの成功事例も多数掲載。

 

電通の “ヒットを作る「調べ方」”を習得

電通のマーケティング部門で新人が必ず教わるという、リサーチの基本技をまとめた「ヒットをつくる『調べ方』の教科書  あなたの商品がもっと売れるマーケティングリサーチ術(発売:2021/9/22)」。こちらも発売前予約時点でアマゾン書籍ランキングで1位を獲得し、すでに話題入り。著者は電通の戦略プランナーとして企業のマーケティング、商品開発、リサーチに携わってきた阿佐見綾香氏。「商品をもっと売りたい!」「ヒット商品を作るために的確なリサーチをしたい!」と思っている商品企画・開発、宣伝、販促の担当者に向けた内容で、マーケティングを設計する時の思考プロセス、リサーチのコツなど、ヒットを作るための「調べ方」を習得できる。著者が本書に込めた想い(以下)を読むと、どんな内容が書かれているのか? この書籍を通じて何ができるようになるのか?がわかる。

私が広告会社で働くようになってから10 年以上が経ちました。その間に、数えきれないほどの素敵な企業や商品・サービスに出会いました。「なぜ、こんな素晴らしい商品が広がっていかないのか」「こんな素晴らしい技術を持っているのに、なぜそれが伝わる商品がないのか」。そう思ったことも数えきれないほどあります。モノも情報もあふれている現代は情報戦。「調べる」ことでつまずいてしまうと、商品を売るための適切な戦略は描くことができなくなります。だからこそ、本書を使い倒してほしいと思っています。本書を使って、正しい「ターゲット」「セールスポイント」にいち早くたどり着く調べ方を使えるようになってほしい。そして、本当に良いものを、適切な人に届けてほしい。

 

 

 

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