既婚女性 ” 時短 “よりも求めること

男女平等・イクメンと言っても、現実は女性の家事育児負担の方がまだまだ大きい。独身の頃は男性だって “普通に” 食事づくりも洗濯もゴミ出しもしていたはずなのに、結婚した途端に家事の大部分を妻側に委ねる夫は今なお多く存在する。ゆえに妻は、結婚後・出産後に一人でくつろげる時間が大幅に減る。サッポロビールが行った調査によると、「結婚後、自分だけのくつろぎ時間が減ったと感じる」女性は86%にのぼることがわかった。(対象:日常的に「ノンアル」を飲んでいて、30~40代子どもがいる有職女性100名)

出典:サッポロビール「スキマダム達のくつろぎ時間に関する意識・実態調査」

・子どもの相手や仕事、家事と一日中することがあり、ゆっくりする時間がなかなかとれない(32歳
・夫が不在のことが多く、家事・育児のワンオペ状態が続く(40歳)
(引用:サッポロビール「スキマダム達のくつろぎ時間に関する意識・実態調査」)

出産後ともなると、女性の一人くつろぎ時間はほぼ皆無となる。末子が小学校低学年頃までは、「専業主婦」「復職待ちママ」「家事育児両立多忙ママ」のいずれのライフコースであっても「一人でくつろげる時間」に対するニーズは強くなる。夫の “世話” を含め、家事育児に常に追われるからだ。特に家事育児両立多忙ママは、文字通り365日24時間、常に誰か(家族・仕事関係の人・地域の人など)に囲まれて多忙を極めているため、「一人でくつろげる時間」ニーズは突出して強くなる。

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各社から登場する商品・サービスは「時短」をテーマにしていたり、「子供やパパと一緒」など家族時間をコンセプトにしているケースが目立つが、「一人くつろぎ時間」を提案するケースは少ない。彼女たちは時短も確かに求めているが、同様にニーズがあるのは「一人時間」。一人時間を作りたいと思っていてもなかなか実現できないため、「子どもが大きくなるまではお預け」と、半ば一人時間を諦めている女性もいる。需要は大きい。「一人時間」、新たな開発・販促キーワードにおすすめだ。

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