日本初、尿漏れにも雨にも負けない “濡れないズボン”、開発のきっかけは客の声 渡嘉毛織
尿が染みない日本初(※)のズボン「濡れないズボン」が今月登場した。開発したのは、シニア向け製品の製造・販売を行う渡嘉毛織(大阪府・泉北)。※渡嘉毛織調べ
濡れないズボンは、尿漏れにより染み出した尿や雨に濡れないズボン。ズボン全体が吸水・防水効果の高い特殊生地でできており、内側からの尿の染み出しも外側からの雨の侵入もブロックする。尿漏れが気になり外出が億劫になる女性に向けて開発した。同社に話を聞いたところ、尿漏れに対応する一般的な紙パンツ・布パンツ・パッドのユーザーや介護施設の現場で働く人から、こういった声が寄せられてきたという。
- 紙パンツ・布パンツを使っていても、時間が経つと染み出してきてしまう
- 電車やバスに乗っていると、お尻の圧で尿が染み出し座席シートを濡らしてしまうことも
- 紙パンツ・布パンツやパッドを使っていても、正しくつけたりはくことができないと染み出してしまう
尿漏れ対応のパンツやパッドを使用するだけでは、染み出しの対策まではできない。ユーザーの不満が開発のきっかけになった。同社は以前から就寝用の尿漏れ対策商品として、パジャマの上にスカートを巻きつける「防水 巻きスカート」、オムツの上にはく「防水おむつカバー」を販売してきた。だがあくまで室内用で、デザインや着心地の面から見ても外出には不向きだ。そこで、下半身を大きく包み込むという同様のコンセプトのまま、外出できるデザインを意識して開発した。尿・雨・風は通さないが、湿気は外に逃がす透湿素材を採用。中高年層を対象にしていることから、簡単に着脱できる設計にもこだわった。
今月11日に販売を開始し、好調な滑り出しだという(税込14,960円)。今後は男性向けの濡れないズボンも開発する。
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