排卵予測に必要なホルモンをおりもの内に発見、妊活用おりものシートの開発検証で ユニ・チャーム
ユニ・チャームは、検査システムのクレインバイオ(東京・港)と、千葉陽子教授(滋賀県立大学大学院人間看護学研究科)との共同研究で、女性のおりものの中に排卵日の予測に必要な黄体形成ホルモン(LH)を発見し、その結果の一部を今月19日に公開した。
妊活における排卵日の予測は、専用の検査キットで尿中のLHを確認するのが一般的。だがこの方法は簡便であるものの、毎朝起床直後に測定する必要があるなど、時間的な負担がかかる。そこで、時間に縛られることなく排卵日を予測する方法を調査・研究した。
20歳以上40歳未満の月経関連の疾患がない女性16名を対象に、おりものに含まれる成分を抽出し測定・分析を行ったところ(2019年5月~2020年9月)、おりものの中のLHは、妊娠可能な時期とされる排卵日を含む6日間に90%の割合で現れた。また、おりものによって排卵日を判定できる割合は86%であることも確認できた。
ユニ・チャームは来月7日に、妊娠可能な時期をチェックできるおりものシートを全国で発売する予定で、本研究はその開発検証に応用されている。
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