慶應病院×川崎重工、サービスロボットの運用開始 医薬品や検体の院内配送で医療者の負担軽減に 患者目線も重視
医薬品などの院内配送を担うロボットの本格運用が、慶應義塾大学病院(東京・新宿)で始まった。川崎重工が開発したサービスロボット「FORRO(フォーロ)」を用い、今年4月から24時間体制で医療現場の業務支援に取り組んでいる。
医療従事者の負担軽減と業務の効率化を目的に、2者は今年2月から2台のFORROを用いた配送業務の検証を進めてきた。異なる製造元のエレベーターやセキュリティドアとも連動し、医薬品や検体などを自律走行で配送できることを確認し、本格運用に至った。配送ルートは病棟と検査室間、薬剤部と病棟間などで、最大200メートル。
FORROは「人にしかできないことを人に」という理念のもと開発されたロボットで、医療従事者のパートナーとして設計。患者目線も重視し、親しみを持たれやすい外観とした。
2者は今後、院内でのロボットのさらなる活用方法を共同して検討していく。以下動画は、FORROが院内で配送している様子。
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