世界性の健康デー、幼児期からの同意教育を支援 教育関係者に教材キットを無料配布
包括的性教育の普及に取り組む一般社団法人ソウレッジ(東京・渋谷)は、今月4日の「世界性の健康デー」に合わせ、教育関係者向けのツールキット「5歳から始める“同意”教育進め方とワーク」の無料配布を始めた。幼児期から「自分も相手も大切にする関わり方」を伝えることを目的とし、保育や学校現場で活用できるワークシートやアクティビティ例を収録した。
ツールキットは、フランスの教育団体「アソシアシオン・ルーイユ・デュ・ルー(Association L’Œil du Loup)」をはじめとする複数の教育・公衆衛生機関が開発。欧州の基準を踏まえつつ、日本の教育現場でも理解しやすいよう翻訳と解説を加えた。対象は保育士、幼稚園・小中学校教員、教育委員会、ユースクリニック職員など。PDF形式でソウレッジの公式サイトから無料でダウンロードできる。
ソウレッジはこれまで、性教育研修プログラムや性教育を学べるトイレットペーパーなどを提供してきた。代表の鈴木莉帆氏は「同意を学ぶことは、相手も大切にする関係を築く第一歩。現場でどう教えるか迷う教育者に役立ててほしい」と話している。
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