生成AIを「毎日利用」、10代が最多で約4割 女性の健康相談やカロリー計算など幅広いシーンで活躍
生成AIの利用率は10代と20代で突出して高く、10代については4割が毎日利用していることが、人材サービスのエン・ジャパンによる調査で分かった。
調査は今年6月に実施。10代〜60代の男女1,026人から回答を得た。日常生活での生成AIの利用頻度を聞いたところ、全体で「毎日」は15%、「週1回程度」は18%、「月1回程度」は8%だった。「月1回未満または利用していない」は59%に上り、生成AIの広がりはまだ限定的であることが分かった。若年層での浸透が顕著で、年代別では10代と20代が突出して高く、10代は「毎日」は37%、「週1回程度」は34%、20代は「毎日」は30%、「週1回程度」は31%だった。30代以上で「毎日」は1割ほど。
続いて、どのような時に生成AIを利用するのか自由回答で聞いたところ、従来アプリや専門サイト、専門サービス、コミュニティサイトなどが役割を担っていた健康相談や人生相談、カロリー計算、語学学習などが生成AIに代替されていることが分かった。正確性の面で未だ課題は残るものの、人々の意思決定や行動など、生成AIは生活のあらゆるシーンをサポートしているようだ。
- 学校の課題(10代女性)
- 寂しいときの話相手(20代女性)
- SNS投稿をするとき、人を惹きつける言葉を相談している(30代女性)
- 調べもの、考えを整理してまとめたい時、愚痴を吐き出したい時など(40代女性)
- 料理の献立、カロリー計算(50代女性)
- 体調不良時の相談など(50代女性)
- フランス語の会話練習(60代女性)
- 動画作成(40代女性)
- Geminiは社内で物品を購入を検討する際の価格比較調査。Poeは海外メーカ―との交渉の文面作成。翻訳ソフトより格段に優れている(50代女性)
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