「ピルファクトブック2024」公開、経口避妊薬に関するエビデンスや女性の声を掲載 ネクイノ
オンラインピル処方サービスのスマルナを運営するネクイノは4月、ピル(経口避妊薬)を取り巻く最新情報をまとめた「ピルファクトブック2024」を公開した。2020年に公開した内容をリニューアルしたもので、査読付きの論文や公的機関のオープンデータを豊富に用いてエビデンスを示しながら、当事者である女性の声なども掲載した。
避妊を目的に低用量ピルを服用する女性は日本では少なく、先進国の平均服用率が22.4%に対し日本は2015年時点でわずか0.9%。カナダやドイツにおいては40%を超える(国連統計)。国内の普及は世界的に見て遅れているものの、近年はオンライン診療の普及や女性の健康課題への社会的関心の高まりを背景に上昇傾向にあり、国内のピル出荷数に基づいた推計服用率は、2018年の3.2%から2022年には6.1%へと伸長しているという。同ブック内では、低用量ピルやアフターピル(緊急避妊薬)の避妊効果や価格の国際比較の他、女性が低用量ピルに求める副効果(生理痛やPMSの改善、経血量の減少など)や、副作用(頭痛、吐き気、体重増加、体重増加、血圧上昇、血栓症など)などについてもまとめている。以下は「ピルファクトブック2024」の目次。
■低用量・超低用量ピルの効能効果
(1)避妊効果
(2)避妊法の選択肢
(3)緊急避妊薬(アフターピル)について
(4)人工妊娠中絶手術と経口中絶薬
(5)月経困難症とその他の副効用
■低用量・超低用量ピルの副作用とその対策
(1)低用量/超低用量ピルの副作用
(2)リスクマネジメントと対策
■低用量・超低用量ピルの普及に伴う要検討事項
(1)低用量/超低用量ピルと性感染症のリスク
(2)低用量ピルの普及と少子化
(3)婦人科系のがんと検診の機会
■新型コロナウイルス感染症の流行拡大がもたらした行動変容
(1)新型コロナウイルスと医療コミュニケーションの変化
(2)デジタルシフトの進展とその影響
(3)オンライン診察の有用性
売れるフェムテックの開発と販売戦略 17の障壁と対策
\フェムテックビジネス特有の、多くの事業者に共通する「失敗パターン」と「対策」/
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