新トレンド「眉エク」から考える、女性に支持されるメイクアイテムの条件
2000年頃から髪の毛のエクステが女性の間で一大ブームとなり、その後2010年前後からまつ毛のエクステが人気に。まつ毛のエクステは「まつエク」と呼ばれ、まつエクサービスを提供する店舗が全国的に増えたのはこの頃からだ。そして2年ほど前から新たに広がりを見せているのが眉毛のエクステ。「まつエク」と同様にこちらは「眉エク」と呼ばれている。
眉エクとは、地毛に専用グルーで人工毛を1本ずつ付けて濃さや長さを出す施術。地毛の量やデザインにもよるが、30〜100本ほど付けて1〜2時間ほどで完成する。まつエクと同じく洗顔・入浴・汗・メイクなどが原因で徐々に毛が外れていくため永久的にその状態を持続させることはできないが2週間前後は持つ。数年ほど前から起きている太眉ブームやナチュラルメイクの影響もあり、眉エクのニーズはこの2年で急激に高まった。
眉エク人気の理由は何と言っても「時短」。メイクの度に左右対称の眉毛を描くのは面倒だ。その面倒を省いてくれるのが最大のメリット。もう一つ、眉エクが女性たちに支持されているのは「素っぴんに自信が持てる」からだ。男性も女性も経験上理解していると思うが、メイクのビフォー・アフターで印象が大きく変わる要因として大きいのは眉毛の有無。メイク顔と素っぴん顔の差を縮めるのに眉エクが最適、というわけだ。「すっぴんを他人に見せても平気!」と言う女性もいれば、抵抗を感じる女性もいる。後者の女性にとって眉エクは、とりわけ彼氏の前、付き合いがまだ浅い知人・友人の前、仲は良いけどすっぴんまでは見せたくない同僚・仕事関係の人の前などで役立つ。
近年メイク関連で話題を集める人気商品の共通項として、「時短」と「素っぴんに自信を持てる=メイク顔と素っぴん顔の差を埋めてくれること」が挙げられる。まつエクも、アートメイクも、ティントも、ナイトパウダーもそうだ。 “素っぴんを盛ってくれる” アイテムは、女性たちにとって夜や休日の救世主。これからどんな “素っぴん盛りアイテム” が市場に登場してくるのか、楽しみだ。
【編集部おすすめ記事】
■見た目年齢老けるクマ メイクで「隠す」から「根本改善」へ
■ 2018年のヘルスケアトレンド(健康・美容・予防医療)
■【保存版】ヘルスケア女性マーケティングに役立つ!政府公表の資料・データまとめ