「2017年度ふるさと名品オブ・ザ・イヤー」 モノ・コト・ヒト部門各受賞者の取組み
「2017年度ふるさと名品オブ・ザ・イヤー 地方創生大賞」が、先月末に発表された。これは地域に眠る名品とその名品を支えるストーリーや取り組みを発掘して地域外の消費者にその魅力を伝えることを目的として2015年に始まったもので、地方創生に貢献する名品(モノ)・出来事(コト)・人材(ヒト)を輩出した取り組みを表彰する。2017年度の受賞者は以下。
地方創生大賞・モノ部門
岩手県海南市の高田耕造商店が地元の職人と5年以上の歳月をかけて開発したヤシ科植物の棕櫚(しゅろ)を使ったたわしのボディブラシが「地方創生大賞・モノ部門」を受賞。棕櫚産業は和歌山県海南市の伝統産業だが、職人の高齢化や上質な棕櫚の消失でほとんど途絶えている。「国産の棕櫚たわし」を作り続けることで伝統産業と棕櫚山を守る、という思いが評価された。一般的なたわしはごわごわと硬いイメージがあるが、棕櫚で作られたたわしはやさしく素材を傷つけないという。天然素材のボディブラシで身体をやさしく洗える点が、ナチュラル思考の女性たちにうけそうだ。⇒【詳細】高田耕造商店 紀州産 からだ用棕櫚たわし 檜柄(ふるさと名品オブ・ザ・イヤー)
地方創生大賞・コト部門
ホップ生産者が減少する中「ホップの里からビールの里へ」を共通のビジョンとして新しいまちづくりに挑戦する、岩手県遠野市の行政・市民・民間企業・移住者が一体となったチームが「地方創生大賞・コト部門」を受賞。同チームは構想の実現に向け参加型プラットフォームを立ち上げ、醸造所も開設。キックオフイベントには120名が参加し、クラウドファンディングは開始1週間で160人から380万を超える支援を集め、賑わいを見せている。⇒【詳細】NextCommonsLab遠野 BrewingTonoチーム(ふるさと名品オブ・ザ・イヤー)
地方創生大賞・ヒト部門
シティマネージャーが中心となって地域改革・活性化を図り、今や地方創生のモデルケースとしても有名になった北海道天塩町が、「地方創生大賞・ヒト部門」を受賞。食資源の掘り起こし・販路開拓、シェアリングエコノミー活用による地域の課題解決など、ベンチャー企業のような一体感でさまざまな企画に取り組む点が評価された。⇒【詳細】シティマネージャー齊藤啓輔を中心とした衝撃に備えつつ未来に向かう地域創生(ふるさと名品オブ・ザ・イヤー)
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