女性市場トレンドと消費傾向

2020上半期ベスコス受賞商品の分析でわかった、最新美容トレンド5つの波(1/3)

女性向けメディアが上半期のベストコスメを一斉に発表する6〜7月。今年も各メディアが発表を終え、受賞を果たした化粧品メーカーが続々とプレス向けに受賞報告の発表を始めている。

以前は3大美容誌(美的、マキア、ヴォーチェ)の特権だったベストコスメアワードだが、近年は美容系webメディアや動画メディア、美容系インフルエンサー、女性消費者個人もが独自視点でベストコスメを発表するようになり、その数は年々増加。あちこちでベストコスメが発表されるため「今年話題の化粧品は結局どれなの?」「次くる美容トレンドは何?」と、美容トレンドをいまいちつかみきれない企業担当者は多い。

そこでウーマンズラボ編集部が、女性向けの各主要メディア(※)で発表された2020年上半期のベストコスメアワードを総チェックし、美容の最新トレンドを分析。受賞商品から見えてきた、美容系企業が押さえておくべき5つのポイントとは?(なお、2020年の女性市場全体の消費トレンドについてはこちらに掲載)。
(※)美容雑誌、ファッション誌、コスメポータルサイト、ウェブ・動画メディア

ベストコスメをチェックする時の注意点

受賞商品総括の前にまず理解しておきたいのは、ベストコスメ発表元であるメディアの系統によって選出される化粧品のジャンルが違うということ。

主要美容雑誌と、20代半ば以降の大人向けファッション誌といったマス系メディアは、高機能とラグジュアリー感を武器にしたハイブランドをメインにベスト商品を選出する傾向があり、一方で、マスメディアの後発となる美容系ウェブメディアやインフルエンサー、10代・20代前半向けファッション誌は、ベストコスメ部門を細かく設定し、日常使いに現実的なプチプラコスメを中心に選出する傾向がある。マス系とは異なる視点で選出しているのが特徴。

前者は豊富な資金力をベースに、研究に研究を重ねた化粧品が多いため、化粧品業界の最新動向を知るのに役立つ。後者の選出商品はプチプラも多く含まれるため、実際に女性たちが評価しているリアルな人気商品・注目商品を知るのに役立つ。

前者のタイプと後者のタイプ、どちらが発表するベストコスメをより重点的にチェックすべきかは、自社のビジネス(例:自社はメーカー?あるいは小売?)、あるいは自分の所属部署(例:所属部署は研究開発?あるいは販促?)によって変わってくるが、全体的な化粧品トレンドをつかみながら女性たちの受容性を確認するなら、両方の視点でチェックするのがおすすめ。

なお本稿では、マス系メディアの発表を中心にチェックし、女性マーケティング視点で受賞化粧品の特徴を探った(化粧品の成分や機能性にフォーカスした分析ではない)。ビジネスや部署に関係なく、美容業界に携わる多くの人に参考になる内容でまとめた。

女性生活者の調査レポート