栄養剤・流動食・栄養補給食品市場、1596億円へ拡大 高齢化に伴う在宅療養者の増加が牽引
国内の栄養剤・流動食・栄養補給食品の市場が拡大している。矢野経済研究所が実施した調査によると、2024年度の市場規模は、メーカー出荷金額ベースで前年比103%の約1596億円に達した。内訳は栄養剤が約454億円(前年度比106.6%)、流動食が約829億円(同100.8%)、栄養補給食品が約314億円(同104.3%)となり、いずれも前年を上回った。
- 2020年度:1431億円
- 2021年度:1462億円
- 2022年度:1495億円
- 2023年度:1549億円
- 2024年度:1596億円
栄養剤市場は、在宅療養者を中心とした経口摂取需要に対し、少量で効率的に栄養補給できる高濃度製品が伸長した。流動食市場では、原材料費やエネルギーコスト高騰に伴う価格改定が単価を押し上げたものの、病院や高齢者施設での予算管理厳格化により数量の伸びは鈍化した。一方で、医療・介護現場の深刻な人手不足を背景に、詰め替え不要なバッグタイプや高濃度・少量タイプなど、業務効率化に寄与する製品へのシフトが進んだ。栄養補給食品市場も同様に、調理や介助の手間を削減できるゼリータイプや高濃度製品が評価され、価格改定効果も相まって市場は拡大。全体として、高齢者のフレイル対策や現場の省力化ニーズに対応した高付加価値製品が市場を牽引する構造となった。
2025年度以降は、栄養剤市場と栄養補給食品市場が拡大し、流動食は微増推移の見通し。同社は「高齢者人口の増加に伴う在宅療養者数の拡大が、市場全体を牽引する」とみている。
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