市場規模2000億円以上、注目の女性ヘルスケア市場5選(vol.2)
ヘルスケア領域の中でも、特に今アツイ注目市場を、編集部視点でピックアップ。前回に続き、今回は第2弾。新規事業の立ち上げや共創の発想に役立つ視点で解説します。
目次
フィットネス市場7100億円、カギは性・年代に応じた戦略
コロナ禍で落ち込んだ需要が回復し、2024年は過去最高の7100億円に。チョコザップに代表される低価格・小規模の“コンビニジム”の台頭が、初心者や女性会員の獲得に寄与。市場拡大を後押しした。オンラインフィットネスやウエイトトレーニングなど、特定の目的に特化した24時間ジムや女性専用ジムといった業態も好調。とは言え、フィットネスの女性市場は男性市場と比べると小さく、女性客の獲得は美容系サービに比べると容易ではない。フィットネス市場を男女別に調査しているリクルートは、「女性は価格だけで繋ぎ止められない。性・年代に応じた戦略が必要」と指摘している。
美容医療市場6310億円、心理的ハードルの低下で需要拡大
美容医療が身近になったことで、市場は順調に拡大。20〜30代の男性需要の拡大やインバウンド需要の取り込みも背景にあるが、特に、女性の美容医療に対する心理的ハードルの低下が、市場拡大の後押しに。女性の美容医療利用率は12%と、最高水準に達したとする報告も。「塗る糸リフト」など、美容医療を想起させる人気美容アイテムの浸透も、美容医療を身近な存在へ昇格させたと言えそうだ。
リラク市場3798億円、勝機は「着衣」
リラクゼーション市場を牽引しているのも女性だ。3978億円のうち女性市場は2029億円を占め、3年連続で拡大している。中でも人気は、整体・もみほぐし・足つぼなど服を着たまま受ける「着衣型の施術」。手軽さが支持され、タイパよく心身をリフレッシュできる点も、現代人のニーズにマッチ。一方で、アロマトリートメントなど服を脱いで受ける「脱衣型の施術」の市場は縮小傾向に。リラクゼーションサービスで狙うなら、着衣型サービスが優勢だ。
健康経営サービス3308億円、フェム領域に注目
健康経営の浸透により、健康経営関連サービス市場は急速に成長。2030年には、2023年比で188%に拡大する見込みだ。推計した富士経済によると、「大企業での導入は一巡したため、今後は中堅・中小企業で導入が進み、利用者の裾野が広がる」。女性従業員向けサービスも、要注目だ。フェムテック市場では健康経営を行なう法人向けの展開が増えており、矢野経済研究所は「BtoBtoEが、各社にとっての商機になるだろう」とみている。
フードテック市場2600億円、タイパ意識も押し上げ要素に
単身世帯や共働きの増加、リモートワークによるライフスタイルの変化、健康意識の高まり、消費者意識の多様化などを背景に、フードテックも成長市場。大手食品メーカーや家電メーカー、スタートアップの参入が進んでいる。近年注目されるタイパ意識も、利便性の側面からフードテックを評価するとみられ、中でも、子育てや介護と仕事を両立する働く女性が先端層となって、利用率を押し上げそうだ。
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