市販薬市場7160億円へ拡大、シミ改善薬は10%増 インバウンドや若年層の需要開拓進む
総合マーケティングの富士経済が、国内の市販薬市場の調査結果を発表した。女性関連薬、ビタミン剤、アレルギー用薬、生活習慣病関連用薬、オーラルケア関連用薬、胃腸・消化器官用薬、漢方製剤など17カテゴリー74品目の市販薬における2025年の市場規模は、前年比101.6%で7160億円の見込み、26年は7289億円と予測した。
2025年は、需要が低価格帯と高価格帯に二極化する動きがみられ、特に「医療用と同成分配合」をセールスポイントにした高価格帯製品は効果が実感しやすいなどの要因から好調で、市場拡大をけん引している。
注目は、しみ改善薬市場。しみ・そばかすの緩和などを効果・効能とするビタミンC主薬製剤、L-システイン製剤、トラネキサム酸製剤などで、25年は前年比109.5%で276億円の見込み。コロナ禍で一時需要が低迷したが、22年以降は再び市場拡大が続いている。24年は、前年までの急拡大の反動や一部製品が供給不足となったため市場の伸びは鈍化したが、インバウンド需要の増加やSNSを通じ、若年層を中心に需要開拓が進むなどのプラス要因もみられた。26年は、店頭販売製品の好調が続くことに加え、通販製品の大幅な伸びが貢献することから、順調な市場拡大が予想される。他方、物価高の影響から、需要は低価格なビタミンCサプリメントへ流出する可能性もある。
近年好調な漢方処方エキス製剤では、防風通聖散は伸長が続いてきた反動がみられるが、八味丸・八味地黄丸や柴胡加竜骨牡蛎湯、加味逍遥散などの需要が高まっている。市場規模の大きい感冒関連用薬は、パーソナル対応製品、高機能製品が好調。
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