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脱毛サロンの倒産は過去最多、30万人が倒産被害に 業界のビジネスモデルに限界

帝国データバンクは今月16日、脱毛サロン・クリニック業界の動向調査の結果を発表した。知名度の高い脱毛サロンやクリニックの倒産が相次いでおり、2024年度の倒産は18件で、過去最多となった。「銀座カラー」や「トイトイトイクリニック」などの経営破綻で、過去2年間で少なくとも推計延べ30万人の利用者が被害に遭ったとみられる。

「脱毛サロン・クリニック業界」ついて調査・分析

【出典】帝国データバンク

 

脱毛業界では、「高価格モデルの限界」「固定費負担の増大」「消費マインドの低下」という三重苦により、経営難に陥る事業者が増加。赤字経営の企業は4割を超えた。施術料金の割引やキャンペーン、著名人を起用した宣伝広告に資金を投下するなどして顧客の獲得を目指す動きが広がったが、物価高の影響で消費者が美容支出を控える動きが強まったことに加え、近年相次いだ脱毛事業者の経営破たんも背景に、施術効果や価格、口コミなどを細かく確認するなど、消費者の防衛意識は高まっている。

業界全体への不信感による消費マインドの冷え込みは今後も続くと見られ、過去の拡大戦略の反動や固定費負担の増大も加わり、2025年度は減益、赤字を見通す事業者は多い。広告宣伝と高価格な施術コースに依存した脱毛業界のビジネスモデルは限界に達しており、同社は「業界全体の信頼回復に向けた取り組みが急がれる」としている。

 

 

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