完全栄養食、女性の認知は8割も利用は1割 今後の利用意向「あり」「なし」それぞれの意見(10〜50代)
1食で必須栄養素をバランスよく摂取できる、完全栄養食。2019年に発売されたベースフードの「ベースブレッド」や、2022年発売の日清の「完全メシ」がその代表格だが、今やドリンク、パウダー、パスタ、パン、グミなど、各社から多様な形態の完全栄養食が登場している。さて、女性たちの間ではどれくらい認知が広がったのか?利用率は?LINEヤフーが調査を実施した。
認知率、女性は約8割も現在利用率は1割程
調査は今年7月に、18~59歳の男女2,108人に実施。完全栄養食の認知や利用状況を尋ねたところ、認知率は全体で7割。男女別では、女性が75%、男性が68%と、女性の方が高かった。年代別では男女ともに、10~20代のほうが30~50代よりも高かかった。女性の現在利用率(「知っているし、利用している」)は、10〜20代14%、30〜50代は9%。女性の利用経験率(「知っているし、利用している」と「知っているし、以前利用していたが、今は利用していない」の計)は、10〜20代27%、30〜50代は22%。
今後の利用意向「ある」「ない」、それぞれの声
今後の利用意向についても聞いた。利用意向がある人(「ぜひ利用してみたいと思う」「機会があれば利用してみたいと思う」の計)は全体で42%。前問と同様に、年代別では男女ともに10~20代の方が30~50代よりも高かった。特に10~20代女性で高く、50%に上った。30〜50代女性は42%だった。
利用意向の「ある」女性と「ない」女性それぞれに意見を聞いたところ、「ある」女性は、災害時や忙しい時、体調不良時に完全栄養食を頼れる点を評価。一方「ない」女性は、栄養は日常の食事や素材から摂りたいと答えた。両者の声からは、完全栄養食は“日常食”よりも“非常時や多忙時の選択肢”として広がる可能性が見えてくる。元来、女性の方が自分や家族の栄養を意識する傾向が強いことも踏まえると、今後の普及は女性の間で特に期待大と言えそうだ。
■利用意向あり
・最近はおいしいものやバリエーションが増えているから(10代女性)
・災害のときに役立つと思った。ストックができれば、場所も取らなくていいと思った(30代女性)
・忙しいときや疲れているときなど、買い物や調理にかかる時間をなくしたい(40代女性)
・体調不良時に食事が取れないときや災害時に使用したい(50代女性)
■利用意向なし
・人工的な栄養は抵抗がある。きちんと素材から栄養を取りたい(40代女性)
・旬の食材を楽しむ食事で充分だと思います(50代女性)
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