POM、コスメ感覚で持ちたくなる米国発のオシャレな護身スプレー日本上陸 45分間の足止め効果
米国発の人気の護身用催涙スプレーブランド「POM 」の「POMポケットクリップ」が、日本に初上陸。輸入販売のFermento Tokyo(千葉・柏)がAmazonで販売を開始した。
片手ですぐに噴射可能な護身用の催涙スプレーで、高濃度の唐辛子成分(OCガス)が相手の視界を妨げ、激痛と呼吸困難を引き起こす。風の影響を受けづらい噴射力で、ピンポイントで目や鼻、口を狙い撃ち。最大で45分間の足止め効果があり、噴射してその場から逃げ切るのに十分な時間を確保できる。他社製品と比較して1.5倍の抑止力というが、最大の特徴は、コスメ感覚でバッグに入れたくなるおしゃれなボトルデザイン。
護身用スプレーを携帯した経験がなく、一般的なボトルの形状やデザインに無知なウーマンズラボ編集部が、比較対象としてAmazonで販売されている他社の護身スプレーをリサーチしてみた。ざっと見ただけでも”いかつい”デザインが多く、携帯するモチベーションが湧くとは決して言えないものばかり。「POM」のデザインなら確かに、コスメ感覚で持ちたくなる女性は多そうだ。
同商品は、性犯罪が増えやすい春・夏に合わせて販売を開始するもの。警察庁の統計によると、不同意わいせつや性交等の性犯罪件数は2020年から2024年の間で約2倍に増加。特に春から夏にかけては、気温の上昇に伴い外出機会や人との接触が増えるため、性犯罪の発生件数が高まる傾向が研究で示されている。
護身スプレーの各商品の購入レビューを読んだところ、女性の外出や車中泊、ソロキャンプなど屋外での対策に購入する声が目立ったが、「闇バイト強盗など、物騒な事件が最近は多いから、防犯用に自宅内に置くために購入した」という声も多く見られた。POMは主に外出時の利用を想定した商品だが、近年頻発している事件を背景に、在宅時や高齢者世帯の自宅内の防犯対策としても重宝されそうだ。
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