女性ヘルスケアビジネス専門のニュースレター登録
女性ヘルスケアビジネス専門のニュースレター登録

Z世代の仕事観、理想や夢を追うよりも「不安回避」「安定した生活基盤」

Z世代にとっての自分らしい働き方とは?ヒューマンホールディングスがZ世代を調査したところ、「無理をせず自分のペースで心地よく働くこと」「幸福度を保ちながら働きたい」といった仕事観が見えてきた。

Z世代の自分らしい働き方は「ワークライフバランス」

調査は企業・団体で働く20~29歳の男女1,000人を対象に、今年10月に実施した。自分らしい働き方を聞いたところ、最多は「ワークライフバランスを保ちながら働く(18.1%)」で、2位の「仕事とプライベートをきっちり分ける(15.9%)」と合わせると、3割以上が“公私のバランス”を重視していることがわかった。一方で仕事に比重を置く働き方は少数にとどまり、「多少プライベートを犠牲にしても目標・目的のために働く」は2.4%だった。「メンタルヘルスを守りながら働く(5.6%)」「タイパよく働く(5.1%)」といった回答も上位に入り、心身の負担を抑えながら効率的に働くことを重視する傾向も見られた。Z世代1,000人調査で見えた“自分らしい働き方”のかたち

【出典】ヒューマンホールディングス

 

働く目的は「安定を得るため」

続いて「働く目的」を聞いたところ、最多は「経済的な安定を得るため」で、2位の「安定した人生を送るため」と合わせ、多くが安定を目的に働いていることがわかった。3位は「ワークライフバランスを大切にするため」で、生活やメンタルの安定を重視する傾向は、前問の「自分らしい働き方」の結果とも一致する結果に。一方で、「興味のあること・好きなことを仕事にするため」や「自己実現」といった理想や夢を追う回答は少数。将来への不安を回避し、安定した生活基盤を築くことを優先している様子がうかがえる。

Z世代1,000人調査で見えた“自分らしい働き方”のかたち

【出典】ヒューマンホールディングス

 

「短期集中型の上昇志向」から「持続可能なキャリア観」へ

続いて、「キャリア・スキルアップを重視する働き方」と「プライベートの充実を重視する働き方」のどちらを希望するかを尋ねたところ、プライベート重視派が多く60.9%に。Z世代の多くは自分の生活や心の安定を犠牲にしない働き方を理想としており、従来見られた“短期集中型の上昇志向”から“ライフバランス重視型の持続可能なキャリア観”へと価値観が移行していることを読み取れる。

Z世代1,000人調査で見えた“自分らしい働き方”のかたち

【出典】ヒューマンホールディングス

 

職場で導入してほしいのは「週休3日」

「職場に導入してほしい制度(複数回答)」で最も多かったのは「週休3日(35.1%)」、次いで「フレックスタイム(20.1%)」「副業・兼業の許可(18.5%)」「短時間勤務(17.8%)」「テレワーク(17.3%)」。働く時間や場所の柔軟性、プライベートとの両立、自己裁量のある働き方を強く求めていることが明らかに。また、「学ぶのための休職制度=サバティカル休暇(12.1%)」や「メンタルヘルスサポート(11.2%)」を求める声も一定程度あり、健康で持続可能なキャリアを築く意識が垣間見える。Z世代にとっての理想的な職場環境は、柔軟かつ自律的に働きながら、生活や自己成長とも両立できる環境と言えそうだ。

Z世代1,000人調査で見えた“自分らしい働き方”のかたち

【出典】ヒューマンホールディングス

 

仕事のストレス、最多は「給与」

仕事におけるストレスの要因として最も多かったのは「給与(26.7%)」、次いで「仕事のミス(22.7%)」「仕事量(19.7%)」だった。「上司との関係(18.6%)」や「この先のキャリアが見えないこと(17.5%)」も上位に入り、報酬や業務量、人間関係などがストレスになっていることがわかった。

Z世代1,000人調査で見えた“自分らしい働き方”のかたち

【出典】ヒューマンホールディングス

 

【編集部おすすめ記事】
α世代って何者?Z世代と何が違う?どんな消費をする?国内初の本格的な解説書
働く女性の健康課題も「DEI」、健康経営の職場で広がる新たなトレンド
次々にやってくる困難女性は仕事を諦めるべき? 健康問題とライフイベントを突破したRさん
ミレニアル・Z世代に支持される美容タトゥープリンター、2024年のガジェットトレンド
女性ヘルスケアビジネス戦略ハンドブック2025  市場全体像とマーケティング基本施策

PAGE TOP
×