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孤軍奮闘の育児で頼りはAI、ママ・パパの4割が「育児にAIを活用」 悩み相談や子どもの体調管理に

2024年の年間出生数が過去最少を更新し初めて70万人を下回ったことを受け、育児支援サイトを運営するベビーカレンダー(東京・渋谷)が、ママ・パパが抱える課題を可視化しようと調査を実施した。調査結果を踏まえベビーカレンダー編集長の二階堂美和氏は、次のようにコメントしている。「ママたちがいかに孤軍奮闘しているかが改めて浮き彫りになった一方で、登場したばかりの生成AIをいち早く育児に取り入れ、活用するママたちのたくましさには深く感銘を受けた。目の前のママ・パパが孤立せず、笑顔でいられる社会を実現できれば、『私も子どもを産み育てたい』と思う次世代はきっと増えるはず。私は、そうした環境づくりこそが少子化打破への重要なステップだと信じている」。

4割が「育児にAIを活用」“孤育て”の実態が浮き彫りに

調査は今年の5月末に、18歳未満の子どもをもつママ・パパ564名を対象に実施。そのうち、AIを使ったことがあるのは44.5%で251人だった。AIを使ったことがある251人に「育児において、AIやAIを活用したアプリ/サービスを使うことはあるか?」と尋ねたところ、87.6%が何らかのかたちで育児にAIを活用していることがわかった。

「子育てとAI活用」に関する実態調査

【出典】ベビーカレンダー

 

育児でAIを使う目的は、子どもの体調・症状の相談

では、どのような目的でAIを使っているのか?最多は「育児の悩み相談」で42.7%だった。「子どものしつけ」「発達」「お金」に関することなど人には聞きづらい悩みや、「イヤイヤ期の対応」「かんしゃく時の声かけ」など、家庭内だけでは解決が難しい悩みをAIに相談するケースが多く見られた。

次いで多かったのは「育児の記録や生活リズムの管理」で37.6%、「子どもの体調・症状の相談」で33.5%。「育児記録から機嫌が悪くなりやすい時間帯を教えてくれた」「発熱や吐き戻しがあったときの対応をAIに聞いて復習できた」といった声が聞かれた。日々の記録と照らし合わせながら、体調や機嫌の変化に気づきやすくなったり、不安なときに次の行動を考えるヒントを得たりと、日常の判断を支える使い方も。

4位は「愚痴や不安を話す・気分転換」で28.0%。「夜中でも気軽に会話できる」「友人に連絡するほどではない内容も話しやすい」「育児中、ネガティブになったときに褒めてくれるので自己肯定感が高まる」など、AIが気持ちに寄り添い共感してくれることで救われたという声が多く集まった。

「子育てとAI活用」に関する実態調査

【出典】ベビーカレンダー

 

育児中のAIが精神的な負担軽減に

続いて、子育てにAIを使って「よかった」と感じたことを尋ねた。最多は「育児のアイデアや知識がすぐに得られた」で49.5%。次いで「自分ひとりで抱えこまずに済んだ」で43.1%。時間や場所を選ばず聞きたいときにすぐに答えが得られることが、育児中のママ・パパにとって大きな安心材料となっており、精神的な負担の軽減につながっている様子がうかがえる結果となった。

「子育てとAI活用」に関する実態調査

【出典】ベビーカレンダー

 

 

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