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韓国コスメvs日本コスメ、女性がよく買うのは? 年代別・職業別・年収別

韓国コスメが世界的ブームとなる中、国内では今なお日本製コスメが圧倒的に優勢だが、特定の属性では韓国コスメ支持層が拡大。現状、韓国コスメ支持層の中心は若年層だが、医療従事者による支持も、市場を一定程度支えているようだ。美容メディア『キレイスタイル』の調査で見えてきた。幅広い年代で韓国コスメが標準的な選択肢となるまではまだ時間を要するものと見られるが、医療従事者の支持も後ろ盾に、市場での存在感は今後も引き続き高まっていきそうだ。

韓国コスメ、支持層は約2割

調査は今年4月に、20〜59歳の女性2,000人を対象に実施。「韓国コスメと日本コスメ、どちらの方が購入頻度が高いか?」と聞いたところ、「日本コスメの購入頻度が高い」が63.85%だった。一方、「韓国コスメの購入頻度が高い」は 6.15%と少数派。「どちらも同じくらい(9.85%)」を合わせると、韓国コスメの支持層は全体で 16.0%となった。日本では依然として国内ブランドのコスメが圧倒的な支持を得ていることがわかった。

【韓国コスメ vs 日本コスメ】どちらの方がよく買う?年代

【出典】ビズキ

 

韓国コスメ支持層、最多は20代

年代別に見ると、韓国コスメ支持層(「韓国のコスメの購入頻度が高い」または「どちらも同じくらい」と回答した層)は20代が最も厚く25%。年代の上昇とともに減少し、30代は20.8%、40代は11.6%となり、50代では6.6%に留まった。

対照的に、日本コスメの購入頻度が高い層は年代とともに増加し、50代では80.8%に達した。若年層はトレンドの韓国コスメも積極的に取り入れる一方、中高年層では、品質や長年の使用感への信頼から日本コスメを選択する傾向が強まる様子がうかがえる結果となった。

特筆すべきは、20代では「どちらも購入しない」が29.6%に上り、全年代で最も高かった点。若年層においては、コスメへの関心層と無関心層(あるいは購入に至らない層)の二極化が進んでいる可能性がある。

【韓国コスメ vs 日本コスメ】どちらの方がよく買う?年代

【出典】ビズキ

 

韓国コスメ購入が活発な職業は「医療従事者」

職業別では、韓国コスメの購入頻度が最も高かったのは「医師・医療従事者」で10.6%だった。医療従事者は仕事柄、日常的にエビデンスを重視視しており、また有効性への理解も高いことから、「レチノール」「シカ」「ナイアシンアミド」といったトレンドの美容成分をいち早く、さらに高濃度で配合する傾向が強い韓国コスメを支持していると考えられる。次いで「会社員・公務員」が9%となった。

【韓国コスメ vs 日本コスメ】どちらの方がよく買う?年代

【出典】ビズキ

 

韓国コスメ購入が活発な世帯年収は「500〜1,000万」

世帯年収別では、韓国コスメの購入頻度が最も高いのは「500〜1,000万円」で8%だった。有意差ではないものの、1,000万円以上の層では6.2%へと低下。低〜中価格帯が多い韓国コスメよりも、外資系ハイブランドを選択しているのかもしれない。

 

 

顕著な傾向が見られたのは「どちらも購入しない」で、世帯年収「500万円未満」で特に多く23.1%と突出。美容消費が経済状況によって左右される傾向が見られた。

【韓国コスメ vs 日本コスメ】どちらの方がよく買う?年代

【出典】ビズキ

 

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