プレゼンティーズム対策にも、生産性アップ訴求の商品が続々、ロッテ・京セラ・シオノギヘルスケアの事例
人手不足やプレゼンティーズムが職域の重要課題とされる中、各社から「生産性アップ」や「集中力アップ」を訴求する商品・サービスが登場している。テクノロジーの活用やオープンイノベーションで生まれたものが目立ち、新しい発想でアプローチする個性的な変わり種も。最新の事例を集めた。
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ガム×専用BGMで集中力アップ(ロッテ)
ロッテが今年3月に公開したのは、ガムと音楽を掛け合わせた集中専用ツール「Shu-Chew Beats(シュ・チュー・ビーツ)」。音楽のテンポに合わせてガムを咀嚼することで、脳が集中できる状態をつくる。楽曲は3種のテンポで制作し、専用サイトで公開中。最も速いテンポは「スピードを上げて作業を進めたい時(以下動画)」。ミドルテンポは「作業のパフォーマンスを高めたい時」。スローテンポは「複雑な作業をじっくり正確にこなしたい時」。仕事中に集中力が低下した時に、読者の皆さんもいかが?ちなみに当記事を制作している編集部も、試しにガムを噛みながら最速テンポをプレイ中。
仕事中のパワーナップに仮眠起床AIシステム(京セラ×筑波大学)
京セラと筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構のオープンイノベーションで生まれたのは、最適な仮眠とスムーズな目覚めを実現するAI搭載の仮眠起床システム「sNAPout」。血流量センサを搭載したイヤホンと、AIを搭載したスマートフォンアプリで構成されたデバイス。仮眠したいタイミングでイヤホンデバイスを装着、アプリを起動し、選択した好みの入眠音を聞きながら仮眠を取るだけで、AIが最適な起床タイミングを判定してアラームで起床を誘導する。日本人の睡眠時間が15兆円の経済損失を生み出していることに着目したもので、日中の生産性向上をサポートしようと開発した。時差ボケ対策の利用も見込む。
世界初の技術搭載、脳を鍛えるイヤホン(シオノギヘルスケア×PxDT)
続いてこちらも、オープンイノベーションで生まれたもの。シオノギヘルスケアとピクシーダストテクノロジーズが今月発売したのは、世界初の技術「ガンマ波サウンド」を搭載したイヤホン「kikippaイヤホン」。テレビやラジオなどの音声に、記憶や集中力に関係するとされる脳波「ガンマ波(40Hz前後)」の振幅変調を加えることで、記憶や集中力を鍛えることができる。イヤホン型なので、通勤や家事などの“ながら時間”を使って手軽に脳を鍛えられるのも、ベネフィットとして訴求。「ガンマ波サウンド」とは、一体どんなサウンドなのか?ホームページで試聴可。

【出典】シオノギヘルスケア
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