50代の中絶件数は19件、年代別にグラフ化(15歳未満~)
厚労省は今月19日、「衛生行政報告例の概況(2021年度)」を公表した。それによると、2021年の人工妊娠中絶件数は12万6174件。最年長は50歳以上で19件、最年少は15歳未満で、20〜30代が突出して多い。以下は年齢別件数のグラフ。
日本財団が2021年に17〜19歳の男女を対象に行った調査では、15歳以下で初めての性行為を経験したのは、女性20.7%、男性24%。「どちらが避妊するか?」という質問では、女性は「相手が避妊をする」が56%で、男性は「自分が避妊をする」が58.5%だった。女性は性行為において受け身になりやすく、避妊が男性任せになりやすいことが各所の調査で明らかにされているが、この傾向は10代で既に見られることがわかった。女性の避妊リテラシーが低いことも指摘されているが、性行為中に男性に遠慮して避妊できない女性が一定数いるケースも含め、男性任せの性行為が望まない妊娠につながる一因とされている。
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