国内初、「飲む中絶薬」承認
先月28日、国内で初めて、人工妊娠中絶を薬で行う「経口中絶薬」の製造販売が厚生労働省の分科会にて承認された。英製薬会社のラインファーマが開発した「メフィーゴパック」で、2種類の飲み薬を組み合わせて使用することで妊娠の継続をとめる。治験では薬の投与後24時間以内に93.3%が人工妊娠中絶に成功しており、対象は妊娠9週0日まで。
これまで国内では妊娠初期の中絶方法は手術に限られていた。経口薬の登場により選択肢が広がるとして注目を集め、厚労省が2月に募集したパブリックコメントには約1.2万件の意見が寄せられ、異例の事態となった。通常、薬事に関するパブコメは多くても数百件程度だという。費用は保険適用外で、一部報道では10万円前後と見ている。
厚労省によると、2021年の人工妊娠中絶件数は12万6174件。以下は10代から50代以上の年齢別件数で、特に20代に多い(厚労省「令和3年度衛生行政報告例の概況」)。
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