女性の子宮体がん等、17種のがん発症率が若い世代で増加 米研究
17種類のがんの発生率が米国の若い世代で増加していることが、米国がん協会の研究で明らかになった。科学技術ニュースサイトの米SciTechDailyによると、研究者らは、2000年~2019年に34種類のがんと診断された2,300万人以上のデータと730万人の死亡記録から、出生年ごとに発生率比と死亡率比を分析。その結果、34種類のがんのうち17種類のがん発生率が、ベビーブーマー世代(1946~1964年生まれ)と比較し、X世代(1965~1970年代生まれ)とミレニアル世代(1981~1990年代生まれ)で増加していることがわかった。さらに、子宮体がん、肝臓がん(女性のみ)、胆嚢がん、精巣がん、大腸がんは、発生率とともに死亡率も上昇していた。研究者らは、これらの結果について「若い世代特有のリスク要因の特定と、予防戦略策定の重要性」を指摘。また「全ての年齢層が手頃で包括的な健康保険にアクセスできることが重要な要素である」としている。研究結果は8月初旬、医学ジャーナルThe Lancet Public Healthに掲載された(参照:SciTechDaily「New Study Reveals Disturbing Rise in Cancer Among Gen X and Millennials」)。
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