ソーシャルワークとは?社会で機能する場面とビジネス事例(3/3)

ソーシャルワークに関連するビジネス動向

ソーシャルワークのニーズの高まりに合わせて社会福祉サービスなど関連ビジネスも広がってきている。

ソーシャルワークに関連するビジネス例

Social Change Agency

Social Change Agencyは「ソーシャルワーカー」と「問題を抱える当事者」が密接に関わり、社会変革の中心となって社会をよりよく変えていくことを理念とした活動を行っている。そのための行動を「ソーシャルアクション」と呼び、定期的にイベントや研修を開催することでソーシャルワーカーの育成とソーシャルアクションの普及を広めている。

KuMu

KuMuは従業員の離職や求職に悩む一般企業向けに、カウンセリングとソーシャルワークの両面から、社会制度や福祉サービスを活かしたサポートを提供。企業の社会問題にアプローチし、社会福祉の面から支援を行う。

ソーシャルワーク関連市場の動向

国内で多発する災害、ストレスチェック制度、高齢社会、単身世帯の増加、引きこもり問題、健康格差問題、所得格差問題などを背景に、ソーシャルワークの必要性が高まっている。SNSの発達もあり個人の主張が可視化されてきた今日において「生きづらさ」の発見は今までにないスピードで増えている。生きづらい人々が生きやすくなるように社会的不公平の調整を行うソーシャルワークは、さらに重要な社会的役割を担うようになるため、ソーシャルワーク市場は、さらなる活発化が予想される。

ソーシャルワークの広がりはセーフティネットの広がり

社会の成長や発展には、どこかに弊害やデメリットがついて回るのが常で、社会福祉はそこに存在価値を見出してきた。実践現場が広がるソーシャルワーク。今後も社会が進むたびに新たなソーシャルワーク需要が生まれていくはずだ。今後はソーシャルワークそのものをより世間に浸透させ、利用者の増加や実施者の育成に、継続的に力を入れていくことが望ましい。頼もしいソーシャルワークの広がりは、社会問題のセーフティーネットの広がりに繋がっている。

 

 

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