デジタル化で課題解決 パナソニック開発「メイクアップデザインツール」

パナソニックは、顔写真の上にタッチペンを用いて実際にメイクをする感覚でメイクのデザインができる「メイクアップデザインツール」を開発した。幕張メッセで開催されるCEATEC JAPAN 2017(2017年10月3日~6日)のパナソニックブースで、展示及び体験イベントを行う。

デジタルを駆使して本格的なメイクが可能

メイクアップデザインツールでは、化粧品の色や質感の再現、ペンの筆圧を実際のメイクの塗りの濃さや筆のサイズに対応させたブラシツールで、実際に顔にメイクをするのと同じ感覚で顔写真にメイクを描ける。

メイクアップデジタルツール

画像:Panasonic

メイクのプロセスごとに色の塗り方・重ね方、ブラシの動かし方等のメイクノウハウを記録でき、メイクの過程を確認できる他、顔認識技術の活用で顔のプロポーション(目鼻等顔の各パーツのバランス)を可視化し、メイク方法のガイド表示をする。これにより例えば、顔を縦に三等分した時のバランス分析や、バランスの取れた顔に近づけるためのメイクの仕方がわかる。

これまでの「アナログメイク」の課題点

客が化粧品カウンンターなどでプロにメイクを施してもらう場合、実際に客の顔にメイクを施すため完成までに時間がかかる上に、やり直しや色味の比較が難しい。

仕上がりがイメージ通りにならないこともあれば、施術者によって技術差が出てしまうこともあり、客の満足度にばらつきが出る。街中の百貨店などでフルメイクを施してもらったのにイメージ通りの仕上がりにならなかった時は最悪だ。その顔で店内や街中を歩くのに抵抗を感じる女性は多い。

そんな課題を解決できるのがデジタルメイクができるツールだ。化粧品を自分の顔で試す必要がなく写真上でいくらでも自由に様々なメイクを試せるなら、これまで化粧品カウンターでのメイクを敬遠していた女性たちも惹きつけることができそうだ。

パナソニックは今後、化粧品カウンターやフォトスタジオ、結婚式場、美容サロンなどでのメイクアップ提案や美容スクールでのメイクアップ技術トレーニングでの需要をねらう。

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