化粧品の市場規模2.4兆円へ復活 2030年に向けた5つの展望
矢野経済研究所は先月、2022年度の国内の化粧品市場の動向を発表した。市場規模は前年比103.5%で2兆3,700億円。2022年は消費者の外出機会が徐々に増加し需要回復が進んだこと、また、インバウンド需要も回復の兆しを見せたことから、2年連続で拡大推移となった。だが、コロナ禍前の2019年度の2兆6,480億円には届かず、未だ復活の途上といえる段階にある。
製品カテゴリー別の市場構成比は以下の通り。スキンケア市場が約半数を占める。
同社は化粧品市場の今後も展望しており、新型コロナウイルスの影響により生じた経済危機を契機に「市場構造の変革」と「新市場の創出」が進み、2030年に向けて化粧品産業でのDX化が進むとともに、以下5つが進展すると予測している。
- デジタルとリアルの融合が進展
- D2C型ブランドの台頭
- Z世代向けブランドの増加
- 日本製化粧品の輸出国としてASEAN地域が大きく伸長(輸出金額の増加)
- アジア新興国からの輸入金額が拡大し国内市場競争がより一層激化
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