「多死社会」「ジェンダーテック」がキーワード、中期未来のトレンド予測を発表 電通グループ6社

国内の電通グループ6社は共同で、2030年までに起こるトレンドをまとめた「電通未来曼荼羅2024」を発表した。「電通未来曼荼羅」は、未来起点の経営戦略立案や新規事業、サービス開発に活用するための中期未来予測ツールで、2010年に提供を開始した。「人口・世帯」「社会・経済」「科学・技術」「まち・自然」の4つのカテゴリーにトレンドを分類し、それぞれの概要やデータ、未来にもたらす変化をまとめたもの。

 

【出典】電通

 

今回は、時代の変化に合わせ前年度版から22のテーマを刷新し、72のトレンドを設定。今年から2030年までの6年間に起こり得るトレンドの中でも、近年急速な広まりを見せ、今後のビジネスに多大な影響を与えると予測される価値観やテクノロジー、社会動向を踏まえた。新たなトレンドにはヘルスケア関連のキーワードも追加し、フェムテックの進化版となる「ジェンダーテック」や「ジェンダード・イノベーション」、多死社会による死生観の変化や新たな終末ビジネスの普及拡大を予測した。以下は今回新たに追加したトレンド一例。

 

■多様化し拡大するジェンダーテック
フェムテックの動きは世界中に広がり、それは「生物学的性/性自認/性的指向/性表現」において、あらゆるジェンダーを対象とした「ジェンダーテック」へと拡大。さらには生物学的・社会的性差分析を取り込む「ジェンダード・イノベーション」の市場拡大が見込まれる。

 

■多死社会、終末デザインビジネスが拡大
2030年に向けて年間死亡者数は増加傾向。死と向き合う機会も時間も多くなり、死生観や死に対するイメージ、死への向き合い方を捉え直す動きが活発化する。また家族が終活や葬儀を担ったり、墓を継承したりするのがさらに難しくなる中、デジタルも活用して「他人や自然環境に迷惑をかけない」エンディングデザインが普及拡大。AIによる故人再現サービスの進展により、デジタル上で「永遠に生き続ける」ことも可能に。

 

■単一的な経済指標から、多元的な豊かさ指標へ
経済実績と社会発展の尺度としてGDP(国内総生産)が活用されているが、”所得と消費がもたらす豊かさ”は、幸福度、潜在能力、健康、社会的つながりなど、包括的な人間の豊かさから見ればほんの一部に過ぎず、今後、単一的な経済指標のみならず、多元的な豊かさの指標を確立する動きが活発化していく。

 

■時間資源の貨幣化による新たな経済圏
全ての人に等しく分配されている時間という資源。特に若い世代がタイパ(タイムパフォーマンス)を重視すると言われており、そこに大きな経済圏が形成され始めている。

 

 

 

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